伏見稲荷大社とは、全国に約3万社あると言われる稲荷神社の総本宮です。朱塗りの鳥居が約1万基並んだ神社の中で、「千本鳥居」は圧巻の伝統美があり、参拝客に人気です。
御祭神である稲荷大神様が伏見稲荷大社がある稲荷山に鎮座したのは711年2月初午の日と長い歴史があります。稲荷山は標高約233mで、1周約4kmのお山めぐりをすると約2時間ほど時間がかかります。
祭神は宇迦之御魂大神、佐田彦大神、大宮能売大神、田中大神、四大神の五柱です。これらは稲荷神の広大な神徳の神名化とされており、重要文化財に指定されている本殿に奉祀されています。稲荷神は五穀豊穣を司る神でしたが、時代とともに商売繁昌や安産や、万病平癒、学業成就などの神としても信仰されるようになりました。

基本情報

住所
京都府京都市伏見区深草藪之内町68
アクセス
奈良線の稲荷駅で下車し徒歩1分。
営業時間
24時間
料金
無料
観光シーズン
早朝
観光時間
40分~2時間
その他

境内地図

入口~中腹
中腹~稲荷山山頂

楼門

第一鳥居
1589年、豊臣秀吉によって造営された楼門
楼門は1467年に起きた応仁の乱によって、境内の建造物と共に焼失しました。その後、1589年になって再建されました。初代の楼門の創建年は不明です。1694年に移築され1694年に修繕され現在の姿になっています。重要文化財です。

外拝殿と本殿

外拝殿
重要文化財の本殿
本殿も楼門と共に応仁の乱によって焼失し、初代の創建年が分かる資料も失っています。1468年に、御神体を仮りに安置しておくための殿舎が造営され、1492年から本格的に本殿の再建が開始されたと言われています。
神楽殿
玉山稲荷社
玉山稲荷社は1875年に造られた重要文化財です。
玉山稲荷社の御祭神は見稲荷大社の御祭神の分霊です。江戸時代中期、東山天皇により宮中鎮守として伏見稲荷大社より迎えられ、宮中に祀られていました。
天皇崩御の後は松尾月読神社の社家である松室重興氏の私邸内に御祭神は遷座しましたが、1974年伏見稲荷大社に戻ってきました。

千本鳥居

玉山稲荷社の右手にある入口
右側通行です。
千本鳥居はその美しさから日本・海外問わず多くの観光客に人気があり、写真撮影スポットになります。そのため混雑しやすい場所で、人のいない景色を味わうには早朝がおすすめです。
千本鳥居の中は神聖な別世界のようです。
鳥居は全て奉納されたもので、願い事が「通る」または「通った」お礼の意味があります。
鳥居の奉納料金は1基21万円からで、値段が高いものは160万円以上します。奉納場所によって値段が変わり明日。
朱色が使われているのは魔力に対抗する色であるからで、伏見稲荷大社では稲荷大神の力の豊穣を表す色と説明されています。

奥社奉拝所

奥の院
奥社奉拝所の奥には稲荷神が降臨されたとされる「稲荷山三ケ峰」があります。ここは稲荷山三ケ峰を、少し離れた場所から拝む場所です。

根上がりの松

熊鷹社へ続く参道の先に松があります。
根上がりの松
一方の根が地表に持ち上がっている形状から「根上がりの松」と呼ばれているご神徳がある松です。持ち上がった松の根が人々がひざまずいてお祈りする姿に似ていることから「膝松さん」とも呼ばれ。松の根元をくぐったり、木の肌を撫で、体の痛むところを撫でると痛みが治ると言われています。

四ツ辻

お山めぐり参道において、下から登ってきた路、稲荷山山頂への上り道と下り道、東福寺方面に降りる路の4つの道が交わるポイントが四ツ辻です。
街を見下ろす事ができ、ここから山頂へぐるっと一周する事ができます。
1864年創業の茶店「仁志むら亭」があります。

神社街道

伏見豊川稲荷
荒木神社
いなり大神