箱根湿生花園とは、神奈川県に残る唯一の湿原である仙石原湿原に隣接する植物園です。低地から高山まで、日本や海外の各地から集められた約1700種の植物を観察できます。その内の200種程は湿地帯の植物です。季節を通して、その時期にしか咲かない植物を多く見られます。
展示はブロック分けされており、外国の山草区、岩場植物区、低層湿原区、高層湿原区、仙石原湿原植生復元区、特別展示区などがあります。
5月上旬頃になると「ヒマラヤの青いケシ」の花の見頃になります。春にはミズバショウ、夏にはコマクサやニッコウキスゲ、レンゲショウマ、秋にはススキが見応えがあります。

基本情報

住所
神奈川県足柄下郡箱根町仙石原817
アクセス
小田原駅または箱根湯本駅から箱根登山バス「湖尻・桃源台」行きに乗り、約15分「仙石案内所前」下車徒歩8分。
営業時間
9:00~17:00
料金
大人 700円, 小学生 400円
観光シーズン
12月から3月までの冬期休業以外
観光時間
1~2時間
その他

入口

雨の日は、傘の無料貸し出しあります。
この時期の見頃の花が分かる掲示板。

植物

高山植物と海外の植物
コマクサ(6月9日)
高山植物は、自然に自生している個体よりも生育が良く、花付きが旺盛です。
ホザキサクラソウ
アミメヘイシソウ
ポンテデリア
ポテンテラ 'エスタアン'(7月18日)
エーデルワイス(6月9日)
オオバギボウシ(7月18日)
フナバラソウ
ユウスゲ
センジュガンピ
クロユリ
サイハイラン
トキソウ
ウツボグサ
オグラセンノウ
ハマナス
オトメアオイ(7月18日)
オトメアオイは箱根湿生花園の近くにある金時山にある乙女峠で発見されたのが、名前の由来です。箱根や愛鷹山地、天城山系にのみ分布しています。似ているカンアオイとの違いは、萼筒に軽くくびれがあります。
カキラン(7月18日)
花期は6~7月
ミズトンボ(9月6日)
花期は8月
ミズトンボは神奈川県では絶滅危惧ⅠB類に指定され、神奈川県内では箱根仙石原の湿原のみに生えています。
ナツエビネ(7月30日)
サギソウ(7月30日)
ナツエビネは全国では絶滅危惧Ⅱ類、神奈川県では絶滅危惧ⅠA類に指定されています。
アケボノソウ(9月6日)
ホソバシュロソウ
シラヒゲソウ
サワギキョウ
マツムシソウ
ツリフネソウ
アサマフウロ
ワレモコウ
キレンゲショウマ
イビセラ・ルテア
シロバナサクラタデ
ギンリョウソウ(7月18日)
腐生植物で光合成をしません。
ツチアケビ(6月9日)
腐生植物(7月18日)
ツチアケビの花
花の実
ツチアケビの成熟した実
(9月6日)

世界の食虫植物展(期間限定展示)

ハエトリグサ属
ウツボカズラ属
ミキスタ
ダイエリアナ
アラタ・ボスチアナ
ムシトリスミレ

世界の植物

青いヒマラヤのケシなど、海外の山野草や海外の高山植物などの展示もあります。。
パンダカンアオイ(中国)
タイワンクマガイソウ(台湾)