真鶴半島の先端に位置する真鶴岬には、三ツ石(笠島)と呼ばれる岩礁があり、真鶴岬と三ツ石は「かながわの景勝地50選」は選ばれています。約15万年前に噴出した溶岩によって真鶴半島はできました。
干潮時には三ツ石まで歩いていく事ができ、神奈川県の天然記念物である「ウメボシイソギンチャク」などの様々な生物と出会えます。また真鶴半島南部は、サンゴイソギンチャクの北限となっています。
真鶴半島には「お林」と呼ばれる魚つき保安林があり、自然の宝庫になっています。絶滅危惧種のナギランや、ギボウシラン、サガミランモドキなどが自生しています。他にタシロランの群生地となっており、同じ腐生植物のマヤランも自生しています。
基本情報
アクセス
真鶴駅より伊豆箱根バスまたはコミュニティバスに乗車しケープ真鶴(バス停)で下車し、徒歩。
駅から徒歩だと52分(3.8km)です。
三ツ石

潮騒遊歩道から見た三ツ石

鳥居としめ縄

干潮時

石は藻によって滑ります。

三ツ石の岩礁
三ツ石の側まで歩くには、干潮または大潮の時を狙って訪れる必要があります。
海の生き物

ウメボシイソギンチャク
ウメボシイソギンチャクは潮が引いて触手を引っ込めた状態では、名前の通り梅干しに似ており、直径5cmほどの赤茶色の塊です。
魚つき保安林「お林」の植物

ナギラン(2020/7/2)
分布は本州の関東南部以西の太平洋側から沖縄県までです。
環境省レッドデータブックには、絶滅危惧II類(絶滅の危険が増大している種)として記載されています。
神奈川県のレッドデータブックには、絶滅危惧ⅠA類(ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高いもの)として記載されています。

毎年7月の頭が見頃です。

数が少なく発見が難しい植物です。

タシロラン

葉緑素を持たない腐生植物です。
真鶴半島ではタシロランが大繁殖しており、数歩進めば、別の個体を見つける事ができます。

6月頃が見頃です。

黄褐色を帯びてます。

背丈と色から見つけやすい。

ヤブミョウガ

海岸沿いにいたスカシユリ(イワトユリ)