全体は3階建で、中央部分に5階建だった広島県産業奨励館です。第二次世界大戦中の1945年8月6日、史上初めて原子爆弾がこの建物の南東約160m、上空約600mで炸裂した事で破壊されました。館内にいた全員が即死しています。
原爆の惨禍を全世界に伝えると共に、世界平和へ象徴として1996年12月、ユネスコの世界遺産に登録されました。
爆風が真上から来たため、壁の一部は倒壊を免れ、保存工事によって現在の姿になっています。

基本情報

住所
広島県広島市中区大手町1-10
アクセス
原爆ドーム前駅から徒歩1分
広島駅から徒歩30分
営業時間
24時間
料金
なし
観光シーズン
オールシーズン
観光時間
15分
その他
原爆ドーム内部に立ち入ることはできません。

原爆ドームと呼ばれる広島県産業奨励館

対岸にある平和記念公園から見た姿
銅板の楕円形ドームは骨組みだけが残る。
原爆の惨禍を全世界に伝えるために、被爆した当時の姿のままであり続けることが望ましく、1967年に初めて保存工事が実施されています。その後、1989年(ひび割れ対策)、2002年(雨水対策)、2015年と保存工事(地震対策)が実施されています。
1915年に広島県内の物産品の展示・販売をする施設として、チェコの建築家ヤン・レツル氏による設計で建てられました。構造は一部鉄骨を使用した煉瓦造、石材とモルタルで外装が施され、5階建の中央部分の天井には銅板の楕円形ドームが載せられていました。
こうしたヨーロッパ風の建物は当時は非常に珍しく、川面に映えるモダンな美しさから広島の名所でした。現在の姿から思い浮かべる事は難しいです。

平和記念公園

広島平和都市記念碑
原爆死没者の慰霊と世界の恒久平和を願って爆心地に近い原爆ドームの側に建設されました。
毎年、広島県広島市に原爆が投下された8月6日に広島平和記念式典が実施されます。
現職のアメリカ大統領として初めてバラク・オバマが訪れた事でも知られています。
原爆の子の像
2歳の時被爆し、10年後に白血病を発病して亡くなった佐々木禎子さん。
その死に衝撃を受けた同級生たちが、「原爆で亡くなったすべての子供達のために慰霊碑を作ろう。」と全国へ呼びかけ、全国の生徒と世界9か国からの支援により、完成したのが高さ9mのこのブロンズ像です。
平和祈念像
韓国人原爆犠牲者慰霊碑