一睡も出来ないまま、ホテルの近くにあるモスクのミナレット(塔)から流れるアザーン(お祈りの時間を告げる放送)で朝早くから目を開けます。今日はペナン島を観光したら、バスでイポーの街に移動します。効率良く観光出来るように、事前に行動計画は作成してあります。
まずはウォールアートを見ながら、朝食を食べにお店へ向かいます。最初の作品はバイクにまたがる少年(Boy on Motorbike)です。バイクは絵ではなく本物です。
男の子とペットの恐竜(Little Boy with Pet Dinosaur)
自転車に乗る子供たち(Kids on bicycle)
椅子に乗った男の子(Boy on Chair)
ジョージタウンには歴史的な建物が幾つもあります。
正宗橋頭福建蝦麺に到着しました。ここで朝食にします。
注文したのはホッケンミー(福建麵)です。麺は米麺と小麦麺、またはその両方のハーフを選べます。お店のお勧めドリンク、ナツメグジュースも注文しました。
食後は海岸沿いを歩きながら観光していきます。まずは姓楊橋(Yeoh Jetty)です。海岸には中華系のコミュニティがあり、リトルチャイナとでも呼べそうです。海岸に橋を建設し、そこに家が建てられています。ここの橋は全住民の姓が楊とのことで、姓楊橋と呼ばれています。他にも橋が何本か存在します。
橋の先端からは本土のバタワースの街が見えています。
東海宮金龍太子です。
次は十姓橋(New Jetty)です。全員の姓に統一性がないことが名前の由来です。
姓李橋(Lee Jetty)は全員の姓が李です。
姓李橋の先は写真撮影するのに良さそうな場所でした。
7日間の旅行で、現在5日目です。マレーシアに訪れる前は、トラブルだらけで旅が詰んだらどうしようと若干の不安がありました。無事にここまで来れて、良かったです。そう言えば、海外旅行の醍醐味と言ったらゲテモノ料理が挙げられます。実は度忘れしており、調べもせず、マレーシアに着いてから思い出しもしませんでした。帰国してから調べてみると、マラッカでカブトガニが食べられるようです。営業時間的に、マラッカに1泊しないと食べれなさそうな感じだったので、今回の行程ではどのみち食べることは出来なかったです。不幸中の幸いですね。
姓李橋の入り口にある金鞍山寺です。他にも姓陳橋や姓周橋もありますが、飽きてしまったので、次の観光地へ移動します。
清岩宮では孫悟空神の斉天大聖を祭祀していました。中国の観光客に人気のようです。
ビクトリア・メモリアル時計台を通過します。
コーンウォリス要塞を入場料を支払って観光します。クレジットカード決済のみで、現金不可でした。日本の団体ツアーにも組み込まれている場所でしたが、正直つまらなかったです。また敷地の半分が工事中でした。1786年に作られた要塞の遺跡で大砲がありました。マラッカ海峡に向かって設置されている青銅製の大砲には東インド会社の紋章があります。
ビカクシダ(コウモリラン)が樹木に着生していました。他にも様々な着生蘭が鉢に入って展示されていました。
要塞を後にしたら、コンビニでコーラを購入しました。セブンイレブンだったのですが、商品をレジカウンターへ持って行っても、指で歯糞取りを止めない女性店員でした。正直、この人からお釣りを受け取りたくないので、小銭をきっちり揃えて購入しました。めちゃくちゃびっくりでした。
セント・ジョージ教会に訪れると、中でバンド演奏が聞こえました。中に入ると席に案内してもらえたので、少しの間だけ音楽を聴きます。クリス・トムリンのOur Godと言う曲が演奏中でした。驚いたのは様々な人種がいました。皆、同じキリスト教徒で、皆で右手を天に挙げながら歌っていました。宗教が同じなら肌の色は無関係と言うことです。異なる宗教間での共存はやはり難しいと思います。
涼しかった教会を出たら、観音寺を訪れます。お寺には飽き飽きしているので、少しだけ見たら退散します。
翌日のイポー観光ではお金をかなり消費する予定です。現在の残金だと、最終日までにお金が足りなさそうだったので、ペナン島で評判の良い両替所、M.S.K.M MOHAMED HANIFFA FOREXで1万円だけ両替しました。レートが悪い両替所も並んでいるため、間違えないように注意が必要です。
ホテルの近くまで戻って来ました。ジョージタウンには、ウォールアートだけでなく、ワイヤーアートもあります。こちらはワイヤーで作られた作品メインストリート(Main Street)です。
Han Jiang Ancestral Templeが開いていたので、少しだけ訪れます。側にあるホテルに戻り、休憩しました。荷物をまとめたらチェックアウトをします。チェックイン時にデポジットの50リンギットを渡していたので、返却されます。デポジットはホテルによってあったりなかったりしますが、どこも一律50リンギットでした。
バックパッカースタイルの旅行ですが、今日は、ここまでは、リュックをホテルに置いての観光でした。タクシーを使用せずとも、汗まみれは回避出来ました。
カピタンクリンモスクは特定の曜日の短い時間しか観光客に開放しておらず、建物内に入ることは出来ませんでした。
ヤップコンシーは予定にいれていませんでしたが、通り道にあったので見学していきます。小さいお寺ですが、造りが豪華でした。
日本の団体ツアーでも組み込まれているクー・コンシーを訪れました。入り口が分かりにくく、入場料が必要です。正式名称は龍山堂邸公司(Leong San Tong Khoo Kongsi)です。
ジョージタウンにある中華系の寺院の中で、一番だと思います。ペナン島では、規模が桁違いの極楽寺が存在するため、一番とは言えないと思います。
仏教の神様を祀る場所ではなく、邱(クー)一族の先祖を祀る廟です。装飾が豪華で、この一族が貿易等で財を成したのが容易に想像できます。
ワイヤーアートのキャノンホール(Cannon Hole)です。次の観光先は距離があるのでタクシー移動します。
ビルマ寺院に到着しました。寺院の近くには2棟のビルがあります。所得格差によって住み分けているのは、外野でも分かります。こんな所で風刺っぽい風景を見るとは思いませんでした。
話は変わりますが、マレーシア旅行を計画する時に、同行者からシンガポールも訪れるのはどうかと提案がありました。私も同行者も共に海外旅行は、超が付く程の初心者です。行ったことのある国も少なく、当然シンガポールは未訪国です。ただ6泊7日の期間で、クアラルンプール発着チケット取得済のため、断念することになりました。
タイにあるような、ないような、独特なオブジェです。ビルマ寺院の目の前にあるタイの寺院へ向かいます。
こちらが寝釈迦仏寺院です。ナーガがお出迎えしてくれています。ヒンドゥー教の神と言ったら、シヴァとナーガだけは覚えています。象の姿をしたガネーシャは記憶にあっても、ブラフマー、ヴィシュヌは覚えられないです。タイと言ったら仏教ですが、ヒンドゥー教とどう違うのか。何となくの浅い知識しかないので、点と点の知識が繋がらず、こんがらがります。
全長33mある寝釈迦仏像が印象的でした。
徒歩で今日の昼食会場であるLi Er Cafe 莉儿 Nyonya Kuihに来ました。ニョニャ料理のお店です。
注文したのはニョニャナシレマです。白米の下にはバタフライピーで着色した青いご飯が隠れています。ネットでお店を宣伝するとニョニャ・クエをプレゼントとあり、ちゃんと宣伝しました。2人で53.5リンギットです。日本円で1800円ちょっと。他のお店と比べると値段はしますが、ちゃんと美味しいです。
タクシーでペナンヒル・ケーブルカー駅へ向かいます。時間があり、ペナンヒルが雲で覆われていなかった場合、向かう予定だった場所です。ケーブルカーは時間帯によっては、順番待ちするようですが、チケットを買ったらそのまま乗り込めました。午前中の方が混雑すると思います。
ケーブルカーを下車したら、ペナン島の街並みを標高がある場所から見渡せます。天気が悪かったら展望はないため、ラッキーでした。ザ・トップ・ペナン展望台から見る景色とは、また違った趣です。十分な時間があったら、ケーブルカーに乗車せずに、徒歩でペナンヒルまで登山したかったです。時期によっては様々な植物に出会えると思います。
ペナンヒル・ヒンドゥー寺院(Sri Aruloli Thirumurugan)です。真っ青な寺院は初めて見ました。
インド系の寺院です。靴だけでなく、靴下も脱がないと中に入ることはできません。
着生蘭です。
ペナン島からイポーへのバスに乗車する時間が近づいてきます。往路のケーブルカーもそこまで待たずに乗り込めました。
歩いて極楽寺を訪れます。タクシーで行っても、そこまで時間を節約できなさそうでした。想像していた以上にかなり巨大な寺院で、一番上までの観光時間は確保出来ないかもしれません。ペナン島を離れるためのバス乗り場はサンガイ・ニボン・バスターミナルだとは思いますが、長距離用のバスは違うバスターミナルだったなんて可能性もあるかもしれないので、出発の1時間前にはバスターミナルに到着しておきたいです。時間が余った場合に行こうかと考えていたヘビ寺は、パスします。
極楽寺の一番上に行くには、有料の乗り物に乗る必要があり、かつ乗り物待ちの列がありました。チケットを買ってもすぐに乗れる訳ではなさそうで、帰路の乗り物待ちによってはイポーへのバスに間に合わない可能性があります。そこで、徒歩で行ける場所のみの観光になりました。
ジョージタウンの観光時間をもっと短くしていたらと少し後悔するも、そうしたらペナンヒルでケーブルカー待ちの時間が発生して、やっぱり極楽寺への十分な観光時間は確保出来なかった気がします。ペナン島観光は2泊するのが良さそうでした。それでも予定していた観光したい場所は、ほぼ行けました。
極楽寺からはタクシーが捕まるのか不安でしたが、大丈夫でした。極楽寺にちょうど観光客を連れてきたタクシーで、値段は13リンギット(約450円)でした。
今回の旅行で使ったタクシーの合計金額は約5000円程です。150リンギット行かないくらいです。そこにタクシー3時間貸し切り料金120リンギット(約4000円)です。
サンガイ・ニボン・バスターミナルに無事に到着しました。バス乗り場は間違っておらず、安心です。バスチケットの発行は不要で、日本から持参したバウチャーでOKでした。バス乗り場への改札はバウチャーで通れませんが、係の人が通してくれました。
ペナン島へは当初、コタバルからこのバス停へ行く予定でした。実際はフェリーで入島しているため、初めてのバスターミナルです。
Jambatan Pulau Pinangと呼ばれるペナン橋をバスで通過します。ペナン島とはお別れです。
バスの運転手が、何やら一人笑いをしていたり、大きなゲップを繰り返していました。どうやら電話しながら炭酸飲料を飲んでいるようでした。恥じらいのない爆音のゲップで、私は真顔になってしまいました。コタバルからペナン島へのバス運転手は、凄い優しい印象だったので、様々な人がいますね。コンビニで、私が商品をレジに持って行こうと近づいているのに、素手で歯糞取りを続けていた店員もいましたし。
バターワース・フェリー乗り場でバスは一時駐車しました。ジョージタウンからフェリーに乗って、ここからバスに乗ることも出来たのですね。
バスはイポーに入り、イポー・バスターミナルで多くの乗客を降ろします。そこでは下車せずに、終着地のスリマジュジャランベンダハラバス駅で下車しました。イポーへのバスは、ここまで来ないバスもあるので予約時に注意が必要です。イポーの中心部にホテルを予約してあり、中心部に近いのはこちらです。
タクシーで今夜宿泊するホテル、Pi Hotelに向かいました。受付で、明日タクシーを貸切りたいので予約をお願いし、了承してくれたのですが、翌朝尋ねてみると予約していないと判明します。
お部屋は狭い感じですが、高層階で、隣からの音もなく、熟睡できます。部屋数が多いため、空室が多かったように思います。お値段は1泊1810円です。シャワーの水が便器にかからないように、仕切られていました。
ホテルの横にあったインド料理店Restoran Nasi Briyani Bukharaで夕食にします。
バスの到着時間が大幅に遅れてしまったため、ナイトマーケット(Gerbang Malam Ipoh)は諦め、お菓子屋の新榮辉花生糖餅家も諦めます。
モッツァレラチーズナンを注文しました。インド料理は、チャパティが美味しいと思ったことがなかったため、ナンにしました。結果、超絶美味しかったです。またチーズが最高に合いました。
甘じょっぱいロティ・ティシュも別腹で完食です。
スーパーマーケットは閉店時間だったので、個人商店でドリアンアイスを購入しました。日本でも馴染みのあるネスレから発売されていました。別腹の更に別腹に流し込んで、ホテルで就寝しました。