日付が変わる前にホテルをチェックインして、スガマト駅へ向かいます。これからジャングルトレインと呼ばれる東海岸線の寝台列車に乗ります。お昼過ぎにコタバルに到着して、観光する予定です。
ホテルを出る時は、事前に受付の人に説明してあったので、問題はありませんでした。
寝台列車の外観はとってもかっこよいですね。寝台車両の下段席の乗車運賃は48リンギットで、日本円で1700円未満と格安です。
寝台列車は深夜0時過ぎには駅に到着していたので、乗り込みます。実はマラッカで1泊し、翌日にジョホールバル等、より始発駅に近い場所から寝台列車に乗る計画も考えました。しかし翌日だと列車の下段の席は既に満席でした。
こちらが、私の席になります。同行者と並びの、共に下段の席になります。上段は8リンギット値段が安い分、窓が狭いため、絶対にお勧めしません。窓の広さは下段の半分以下だと思います。
列車の中はかなり寒いので、着こむ物が必要です。食堂車が列車の中央に存在していたのですが、営業は深夜までのようでした。翌朝は営業していなかったのは、ラマダンの影響かもしれません。
目を開けると朝になっていました。カルスト地形とジャングルが溶け合った景色が車窓から見えます。実は、寒さと走行音と、赤子の鳴き声と、車両の扉が開いた時に響く外の音で一睡も出来ませんでした。列車は消灯しないため、朝になっているのに気が付かず、目を閉じ続けていました。
列車の乗車券はスガマト駅から、終点のトゥンパト駅まで購入しています。それは計画を立て切らない内に、乗車券を購入したからです。下段の席が売り切れになる前に買った次第です。ワカバル駅(ワカフ・バル駅)で下車する予定なので、トゥンパト駅とワカバル駅の差額1リンギットが無駄になります。
逆ルートの寝台列車だと、日付を気にせず下段の席を確保出来るのですが、見所のジャングル区間は、夜間に通過するため、車窓からの景色は堪能できません。
こちらが食堂車です。何も販売していません。
実はトゥンパト駅からペナン島への行き方を調べた時に、ワカバル駅より手前のパシルマス駅近くからのバスを発見します。トゥンパト駅からのバスはありませんでした。それで、ワカバル駅の近くに宿を確保し、ワカバル駅からパシルマス駅までの列車の乗車券(1リンギット)を購入し、パシルマス駅からペナン島までの翌日のバスチケットを購入しました。
宿以外の支払いが済んでから分かったのが、ワカバル駅の中心部であるコタバルからペナン島へのバスが出ていました。そのバスはパシルマスも経由し、コタバルから乗っても、パシルマスから乗っても値段は一緒でした。宿はキャンセル無料期間だったので、宿はコタバルに変更しました。ワカバル駅からパシルマス駅までの列車、1リンギットは無駄になります。
残った問題は、パシルマスからのバスチケットでコタバルから乗車出来るのかです。それはバスを予約したサイトに問い合わせても、不明とのことで、コタバルにあるバスチケットカウンターで聞く必要があります。またパシルマスから乗る場合は、何もない道路の通りが乗車地として記載されているのですが、チケットを購入したサイト、12Goに問い合わせると、「記載の通り」と返事が来て、チケットを直に発行しているサイト、Easybookに問い合わせると、全く別のパシルマスバスターミナルだと言われました。
12Goでチケットを購入すると、12GoがEasybookから購入する方式です。Easybookから直接購入すれば良かったのですが、マレーシアのバスチケットを販売する大手サイトを良く知らず、使い慣れた12Goを使ってしまいました。12Goはどこの国のバスも手配出来る半面、手数料が二重になるため、12Goでバスを検索して、実際の予約はバス会社に直予約が良さそうです。
列車の通路を歩く乗務員が「ワカバル」と知らせていたので、下車します。ワカバル駅に到着しました。タクシーの運転手が何人か待っていましたが、勧誘は特になかったです。
まずは昼食のためにレストランに向かいます。徒歩で14分あり、同行者にタクシーを使うか尋ねると、歩けると返事が来たので歩きます。
道端の植物や樹木に着生した植物等を観察しながら進みます。残念なことに、着生蘭は見つかるも咲いていませんでした。こちらはアシスタシア・ガンゲティカです。マレーシアでは外来種の雑草のようです。
水牛の群れを見かけました。
レストラン「Restoran Nasi Serati Wakaf Bharu」に到着しました。ここでマレーシア料理Nasi DagangとAyam Gulaiを食べようと思っていました。しかし営業していませんでした。
今まではラマダンの影響を一切受けていなかったため、マレーシアがラマダン期間中であることを意識していませんでした。なぜか、どこのお店も閉まっており、街の中心部へ行かないとどうにもならないと思いました。
まずはタクシーでバスターミナルへ向かいます。パシルマスからのバスチケットでコタバルから乗車出来るのかをバスチケットカウンターで確認するためです。街の中心部にあるバスターミナルで下車しました。
バスターミナルで客待ちしていたタクシーの運転手によると、ここのカウンターは閉鎖されており、ペナン島行のバスを運行しているQweenバスは違うバスターミナルだと教えてもらいました。
英語の聞き取りも話すことも、全く出来ない私はちゃんと情報を得られないため、とりあえずホテルに向かいました。チェックイン開始前のようで、カウンターは不在で部屋に入ることは出来ませんでした。
正しいバスターミナルをGoogle Mapで探し出したら、タクシーで向かいます。Qweenバスのカウンターが営業しており、パシルマスではなく、ここからバスに乗りたいことを話したら、承諾してもらえました。パシルマスからの乗客は私たちだけだったようで、翌日にバスに乗った際、バスはパシルマスを経由しなかったので、どこから誰が乗車するか管理しているようです。やはり連絡は大事です。これで日本を出発する前からの問題を無事に解決出来ました。
ちなみに、ここら辺でようやくマレーシアのバス事情を理解し始めます。各街には近距離用のバスターミナルと長距離用のバスターミナルがあることを認識しました。そして長距離の方は、Google MapでExpressと表記があります。近距離と長距離のバスターミナルは街によって、離れた場所にあったり、同じ場所にあったりします。
近くにイオンモールがあったので、そこで昼食にしようと思います。中に入ってみると、客は大勢いるのに、お店はどこも営業していません。ここでようやく、ラマダンによる影響だと確信することになります。
ラマダンとはイスラム教の断食月です。マレーシアは多民族国家です。つまり中華街に行けばお昼ご飯を食べられるかもと考えました。鄭和坊へタクシーで行きます。中華系のお店に行くも、どこも飲み物の提供だけで、食事の提供はありませんでした。食べるなら午後6時以降とのことです。
中華のお惣菜販売トラックが営業していたので、そこで食べ物を購入することにします。コンビニは通常通り営業していたので、そこでパン等を買うことは出来ます。
中華のお惣菜をゲットして、人目の付かない場所で食べました。大っぴらに人前で食べるのは駄目だった気がします。
コタバルのセントラルマーケット(Siti Khadijah Market)に来ました。
プトゥバンブ(Putu Bambu)が売っていたので、オリジナル味を1つ6リンギットで購入してみました。ドリアン風味が7リンギットだったので、どっちにしようか迷いました。Kue Putuとも呼ばれるパンダンの葉で緑色に着色された蒸した米粉のお菓子です。
ムハンマディモスク(Muhammadi Mosque)を訪れました。建物内の撮影は歓迎されていない感じだったので、中は見るだけです。1人のイスラム教徒の人から、色々な話を聞きました。何かある度に決まり文句で祈るようですが、その言葉を教えてもらうも、忘れました。ちなみにアメリカとイギリスは好きではないみたい。
コタバル・ストリートアートを訪れます。イスラム教と戦争に関する風刺アートが多いように感じました。コタバルは観光地と言うよりは、タイとの国境にある街で、日本人旅行者は国境を跨ぐ際に訪れることが多い気がします。
今日宿泊するホテルHotel O Destiny Riverside Hotelに再度訪れると無事にチェックインできました。お値段は1,834円です。シャワーの湯沸かし器が不調なのか、お湯がとてもぬるかったです。
部屋からケランタン川が見えます。コタバルからペナン島へは日中のバスが1便、夜行バスが1便あります。無駄を省いた行動をするなら夜行バス一択ですが、寝台列車による身体の負担を考え、日中のバスを選びました。
夕食前に先ほど購入したプトゥバンブを食べます。ヤシ砂糖のシンプルな甘さです。
Wau Restaurantで夕食にします。
ナシゴレンと共に注文したドリンクは、以前から気になっていたシラップです。ローズシロップが入った水です。本当はシラップ・バンドゥンを飲みたかったのですが、メニューになかった気がします。同行者によると、ちゃんとバラの香りがするとのことです。私にとっては、溶けたかき氷で、美味しくはなかったです。ただ、何だか癖になります。
同行者の料理はこちらです。
ホテル側の個人商店に立ち寄ってからホテルに戻りました。