今日の旅はクアラルンプールからマラッカに行き、世界遺産を観光します。ペナン島のジョージタウンとセットで「マラッカ海峡の歴史的都市群」として登録されています。その後はスガマトへ移動し、寝台列車に乗るまで休憩となります。
早朝、ホテルからTBSバスターミナルまで歩き、バスチケットでバス乗り場の改札を通過します。バスの値段は15リンギット(RM)でした。バスのランクを落とすと12リンギットです。朝食を食べる時間がないので、昨日買った菓子パンで少しお腹を満たします。
こちらが今回乗車するバスです。マレーシアでバスを予約するなら、Easybookと言うサイトがお勧めです。今までは12Goと言うサイトでベトナム旅行等の長距離バスを予約していました。しかしマラッカ発着のバスは12Goには存在せず、Easybookで予約しています。他のバスは使い慣れた12Goで予約したのですが、Easybookを経由していることが分かりました。Easybookで直予約した方が安いと思います。
また12Goだと乗車地の記載が曖昧だったり、間違っていることがあります。12Goに問い合わせても、まともな返事がもらえず、「記載の通り」の一点張りでした。チケット発行元であるEasybookに問い合わせたら、乗車地が全く違っていたので、それを12Goに伝えたら、調べて後で返事をすると回答が来たまま音信不通になりました。大惨事になるところでした。私にとっては重大インシデントなので、12Goの利用は卒業するか、要注意と考えています。
乗車地が記載と異なったチケットは、日本に帰国して暫くしてからお詫び文と返金処理がメールで届きました。実際は、現地の乗車地ではない場所にある、バス運行会社のカウンターで直接確認と交渉し、乗車地を変更してバスに乗っています。なので返金の必要はなかったのですが、現地での確認するための交通費としておきます。
マラッカ行のバスは満席になる便も、タイミングによってはあるようですが、今回は空いていました。USBケーブルでの充電が可能な3列シートで、かなり快適です。寝台列車を除き、各街の移動は全て長距離バスを利用するのですが、このバスのみ日本人を見かけました。他のバスは外国人すら見かけませんでした。
マラッカにあるセントラルバスターミナルに到着しました。ここは、左半分が長距離用のバスターミナル、右半分が近距離用のバスターミナルに分かれています。近距離用に移動したら、16番バス停で「M100系統 BANDARAYA行」のバスに乗車します。ガイドブックによっては17番バス停と記載されているようですが、間違いです。
オランダ広場にある⑤Muzium Belia Malaysia(Jalan Laksamana)バス停で下車します。降りる時は日本のバスのようにベルを押しますが、音が鳴りませんでした。マラッカをバスで旅行したブログを拝見すると、M100系統バスの乗車賃が2リンギットと紹介されていたのですが、領収書を見てみると、実際は1.3リンギットでした。余計に支払ってもお釣りはありません。
オランダ広場に到着しました。世界遺産の街かつマレーシアを代表する観光地であるため、ラマダンの影響は一切ありません。影響がない場所は、他にクアラルンプール、ペナン島、イポーもでした。逆に影響があるのはスガマトとコタバルで、コンビニを除き、日中はほとんどのお店が休業しており、お昼ご飯難民に陥りやすいです。
様々なキャラクターで派手にデコレーションしたシクロが並んでいました。乗るならピカチュウ号が良いですが、今回は全て徒歩圏内の観光なのでパスします。露店で帽子を1つ購入した後、Spak Sdn. Bhd.で3万円を現地通貨に両替しました。ここの両替所はレートが悪くないとネットの日本人の口コミにあったので、利用しました。ATMの方がレートが良いと思いますが、ATMよりも細かい紙幣が手に入る利点があります。両替を実施したのは、後のペナン島で1万円だけで、合計4万円になります。
朝ごはんをちゃんと食べていないので、お昼はとても混雑すると口コミにあったJonker 88に直行しようと思っていたのですが、お昼から雨予報だったので、先に観光を終わらせることにします。特に、マラッカタワーは雨が降ったら展望が台無しになります。まずはムラカ・キリスト教会を訪れました。
最後の晩餐で有名な教会です。
次はセント・ポール教会です。
マラッカ王朝を駆逐し、マラッカを支配したポルトガル軍によって1521年に建立されています。礼拝堂史跡が修復されなかった理由は、ここがカトリック派の教会であり、ポルトガルの後に支配したオランダやイギリスはプロテスタント派だったためです。
セント・ポール教会がある丘の上からはマラッカタワーが見えています。
サンチャゴ砦です。1511年にオランダとの戦いに備えてポルトガル軍によって造られた砦の一部です。
日本の自販機が設置されていました。水が1.5リンギット、ジュースが2~2.5リンギットです。今回の旅行で唯一見かけました。
マラッカタワー(ムナラ・タミンサリ)で世界遺産の街並みを見下ろします。地上80mの高さの回転式展望タワーで、貸し切りでした。自動回転する展望室はかなり涼しく、乗り込む前に水を1本もらえます。事前に緑のスクリーンの前に立ち、写真撮影をします。最後に合成した写真等の販売があります。記念にマグネット付き自立式の写真プレートを30リンギットで購入しました。
マラッカタワーは今回の旅行で、かなり良かった場所です。マラッカの街をただ歩くだけでは、その魅力に気が付けないと学びました。それ故に、ペナン島でも展望台を訪れるきっかけとなりました。日本からの団体ツアーではマラッカは定番の訪問地ですが、マラッカタワーはツアーに組み込まれていないため、かなりもったいないと思います。
椰子の木です。マラッカの特産として椰子の樹液を煮詰めて作られる黒砂糖、グラ・マラッカが有名です。他にも着生蘭等の着生植物も見かけました。
Middelburg Bastionです。
オランダ広場に戻って来ました。可愛いマスコットがいましたが、調べてみるとマラッカ公式マスコットではなく、市販で売っている着ぐるみようです。インドのサイトで約8万円。こんな暑い中で、チップ入れを持ちながら、じっとしていました。
マラッカ川を越えるとジョンカーストリートの入り口にやって来ました。目の前には中国人観光客で混雑するらしいスーパーマーケット、三叔公(San Shu Gong)があります。
Kuih Nyonya娘惹糕に来ました。プラナカンの代表的なお菓子「ニョニャクエ」等が販売されています。本当はBaba Charlie Caféと言うニョニャクエ専門店に行く予定だったのですが、本日は休業日だったので行くのを断念しました。
まずはドリアンタルト1つ3リンギットを注文します。
他にも様々なニョニャクエを注文します。これらは、その日の内に食べるのがベストです。
お昼時になり、Jonker 88に行きました。行列で順番待ちするのかと思いきや、平日だからかガラガラでした。ブランチのために来る予定でしたが、そうせずに良かったです。
店の奥で注文し、そこでお会計をし、そこで料理を受け取り、テーブルに自分で運ぶスタイルの店です。混雑していたら、先に席の確保が必要かもしれません。
マラッカの名物料理ババラクサを頂きます。とってもスパイシーですが、コクが濃厚で、ココナッツミルクの滑らかさもあり、美味です。生野菜のきゅうりはお腹を壊さなかったです。
食事を終えたら、今度はデザートを注文します。ババドリアンチェンドルです。秒で溶けだすかき氷なので、必ずババラクサとは別で注文する必要があります。ドリアンのソースが美味しく、熱くなった身体を冷やしてくれました。
ジョンカーストリートの1本隣にある道を歩いて、香林寺を訪れます。道が1本異なるだけで、観光地だとは想像できないくらい静まり返っています。お店も閑散しています。
青雲亭(チェン・フン・テン寺院)はマレーシア最古の中国仏教寺院で、1646年に建立されました。
規模は小さいですが、日本にはない装飾はインスピレーションの宝庫です。
こちらは1748年に建立されたカンポン・クリン・モスクです。マレーシア最古のモスクと大手旅行会社のサイト等で紹介されていますが、誤情報です。このモスクの近くにあるカンポン・フル・モスクが1728年に建立され、マレーシア最古のモスクとなります。
中には誰もいませんでしたが、緑色の屋根が特徴的なので、観光客が度々訪れます。
雨が少し降り始めてきました。マラッカ・ウォールアートを通ります。コタバルやペナン島でも壁画アートが存在し、一番有名なのはペナン島のジョージタウンだと思います。
ハン・ジェバットの墓所を訪れたところで、スコールの土砂降りになりました。雨宿りしながら、どうするか思案します。一応、予定していた観光地は全て行くことが出来ました。雨でも問題ないマラッカ海洋博物館等の室内観光はせずに、タクシーでマラッカ・セントラルバスターミナルへ向かうことにしました。
マラッカ・セントラルバスターミナルに到着です。スガマトへ行くバスチケットを印刷してもらうために、バウチャーをチケットカウンターで提示します。マラッカに来る時の印刷は無料でしたが、こちらでは1人0.7リンギットかかりました。
バス乗車時間までかなり時間が余ったので、Kuih Nyonya娘惹糕で購入したお菓子を食べることにします。ちなみにファミリーマートでは無糖・ミルクなしのブラックコーヒーが販売していました。セブンイレブンでの販売はありません。無糖・ミルクなしは、「Kosong」と呼び、マレーシアのコーヒーは基本的に甘いのが一般的です。
雨が僅かな時間だけ止んだので、側にあるMydin Bazar Melakaへ買い物しに行きました。ドリアン味のドドルが売っており、12個入って、10リンギット未満です。クアラルンプールのセントラル・マーケットでは、ばら売りで1個1.7リンギットと割高になります。
スガマト行のバスに乗車します。なぜスガマトに行くのかと言うと、寝台列車にそこから乗るためです。マラッカからはグマス行のバスもあり、グマスからも寝台列車に乗れます。ただしグマスだと、マラッカの滞在時間が短くなり、寝台列車に乗る時間がより遅くなります。深夜の時間に寝台列車に乗るため、より身体の負担が少ないスガマトを選びました。
スガマト駅の隣にあるスガマトバスターミナルに到着しました。日本人旅行者が基本的に来ない場所なのか、日本語のブログやサイトでスガマト(Segamat)を検索しても、見つからなかったです。思えば、シンガポールとの国境があるジョホールバルのJB Sentral駅が寝台列車の始発駅で、そこから乗り込む人が多いのかもです。なので、スガマトに用がある日本人はいなさそうです。
スガマトバスターミナルです。
スガマト駅です。深夜に乗車するため、今のうちにチケットカウンターで、日本で印刷したチケットで乗車できるか確認しました。問題ないようでした。深夜にチケットカウンターが営業しているかは分からないので、ちょっとした不安はさっさと潰していきます。だって右も左も分からないマレーシアなので。
スガマト旧鉄道橋に立ち寄ります。
今日宿泊するホテルはHotel O My Hotelです。駅近くを選んでいます。ホテルの看板を見つけるも。「O My」と書いてあるのが分からず、手こずりました。チェックインカウンターは不在で、幸いにも部屋の鍵が置いてあったので、無事に部屋に入れました。
こちらが部屋です。1泊の料金を支払っていますが、実際は深夜23時45分にはチェックアウトするため、一番安いベッド1つの部屋にしてあります。クーラーとシャワーがあり、プライベートで休憩できれば、何でもOKです。
夕食を食べて、ホテルに帰っても受付の人が不在だったので、英語のメモで、「23時45分頃にチェックアウトしたいため、玄関の扉の鍵を開けてほしいこと。受付の人が寝ている時間なら、部屋の鍵はカウンターに返却しておくこと。」を記載しました。実際は、メモをカウンターに置こうとしたら受付の人が戻って来て、事情を理解してくれました。元々、深夜でも受付にいて、玄関の扉は施錠していないようです。しかもチェックアウトする時に、トラブルないように心配してくれて、優しい人でした。
Ho Chak Food Court(好吃美食中心)で夕食にします。事前に、どこで何を食べようか考えていました。最初は肉骨茶を食べようと思っていたのですが、具材に内臓が入っています。以前、別の国で内臓ラーメンを食べて食中毒になった経験があり、今回は食べる勇気がありませんでした。マレーシアは年中常夏の気候のため、食中毒が多いと言われています。
よって、シンガポールヌードル(星洲炒米)を食べようと決めていました。結構油っぽいです。ホワイトコーヒーは、そこまで甘くなく、氷で冷え冷え、喉が癒されます。マレーシアの料理は基本的に美味しいです。
今回の旅行では、複数のフードコートに訪れたのですが、ドリンク屋の敷地に各料理屋が集まっているような印象でした。ドリンク屋がそこのトップのような空気を感じました。
英語も中国語も話せない外国人が珍しかったのか、ドリンク屋の中学生くらいの娘が親に言われたようで、「Where are you from?」と後で尋ねて来たのが印象的でした。シンガポールヌードルのお店は、中国語オンリーで英語NGでした。
スーパーマーケットとパン屋に立ち寄ってから、ホテルに戻りました。こちらはマラッカで購入したドリアンタルトです。ドリアンの風味がして、甘さ控えめで美味です。
パンは翌朝の朝食にします。Ang Kweと言う商品をよく分からず買ったのですが、ニョニャクエのお菓子が入っているのかと思いきや、それを作る粉が入っているだけです。そんな気がして、帰国するまで中身を開封していません。
ドリアン味のドドルを食べてみます。ドリアンタルトよりもドリアンの風味は弱いですが、確かに感じます。もち粉と砂糖、ココナッツミルクで出来ているようですが、そこまで美味しいものではありませんでした。
シャワーを浴びながら、チェックアウトまでベッドでくつろぎます。寝たらアウトです。