今日はチャンド・バオリを訪れた後、アーグラに移動し、世界遺産のファテープル・シークリーやアーグラ城塞を観光します。最後にメフタブ・バーグからタージ・マハルを眺めます。

ホテルで朝食を食べた後、ジャイプール近郊のアブハネリ村までツアー車で移動したらチャンド・バオリ・ステップウェル(階段井戸)に入場します。9世紀に建造されたこの階段井戸は、インドで最も深く、その深さは約30m、縦横約40m四方あります。以前は総数3500もの階段で井戸の中に降りられましたが、観光客の増加によって禁止になっています。

井戸の内壁には美しいレリーフが残されています。

ハルシャット・マタと呼ばれるヒンドゥー教の寺院が隣にありました。ジャイプール観光はこれでお終いです。アーグラまで数時間の移動になります。

トイレ休憩のために立ち寄った場所では、地元の女性がナンのようなパンを作っていました。ハエがたかっていたけれど気にせずです。見ていたら写真を撮っても良いとのことでした。

アーグラに到着したらファテープル・シークリーを観光します。勝利の都シークリーという意味の都市で、1986年に世界遺産に登録されています。

16世紀、世継ぎに恵まれなかったムガル帝国第3代皇帝アクバルが、アグラ近郊のシークリーに住むイスラムの聖者シェーク・サリーム・チシュティーの予言によって男児(後の第4代皇帝ジャハーン・ギール)を授かり、その恩に報いこの地に遷都します。約5年かけで城壁で囲まれた壮大な都が建設されました。

ファテープル・シークリーは、宮廷地域とモスク地域に分けられています。多くの建造物が赤砂岩で造られ、インドの土着的な様式とイスラーム様式が混在しています。

壁画は修復されずに、僅かに残っています。こちらは女性に見えます。

象の壁画です。当時はどんな色だったのかは創造に任されます。

宮廷地区にあるディワーニ・ハース(内謁殿)の中です。特別謁見の場です。他に5層の楼閣であるパンチ・マハルやジョード・バーイー宮殿も見学しました。残念なことにモスク地区は訪れることがありませんでした。団体ツアー故の制限です。ここは自由見学ではなく、集団行動になります。

遅めの昼食を食べに向かいます。

レストランDharma Resortsは外国人の団体客向けでした。

インド中華は、日本人にとって親しみのある味です。焼きそばやチャーハン等、どれも美味しく辛さはありません。

食後はアーグラ城塞を観光します。1983年に世界遺産に登録されており、凄い人混みです。

ムガル帝国第3代皇帝アクバルがデリーからアーグラへの遷都に伴い建てた城です。この城が完成する前にアーグラからファテープル・シークリーへ遷都されていますが、ファテープル・シークリーは慢性的な水不足と猛暑のため14年間で廃墟となります。第5代皇帝がアーグラ城塞を改修・増築し、第6代皇帝は実際に住んでいます。

アーグラ城塞からはタージ・マハルが遠くに見えます。秋から冬にかけて大気汚染が悪化し、タージ・マハルがスモッグで隠れてしまうこともあります。

白い大理石の柱には宝石が埋め込まれています。

メフタブ・バーグ(マターブバーグ)へは最寄りの駐車場からオートリキシャに乗って向かいます。その距離は徒歩10分です。

タージ・マハルからヤムナー川を挟んで対岸にある公園、メフタブ・バーグからタージ・マハルを近くで見学します。メフタブ・バーグとは月明かりの庭園という意味です。

夕暮れ時のタージ・マハルを観賞するツアー内容でしたが、夕暮れには少し時間が早かったように感じます。ムガル帝国第5代皇帝シャー・ジャハーンは、この場所に黒い大理石を使用して黒いタージ・マハルを建てる計画をしていたと言う伝説が残っています。

インドハッカが飛んでいました。

観光を終えたら今日宿泊するホテルGrand Hotelに向かいました。ネットで値段を検索してみると、1泊朝食あり夕食なしの場合、2名で5000円でした。昨日と一昨日連泊したホテルは1泊朝食と夕食ありの場合、2名で5800円でした。初日のホテルは1泊朝食あり夕食なしの場合、2名で7700円でした。

部屋は浴槽なしでした。シャワールームには動きの遅いゴキブリがいたので昇天させました。

ホテルで夕食になります。今回宿泊した3つのホテルの中で、一番美味しい食事でした。食後はUberでSadar Bazarに行こうと考えていたのですが、翌朝のホテル出発が午前5時15分だったので、外出せずに就寝します。