今日はジャイプールを観光します。世界遺産のアンベール城とジャンタル・マンタルを訪れます。またジャルマハルやハワー・マハルと言った宮殿とシティ・パレス等、ホテルを連泊するため観光時間が多い日になります。また様々なインド菓子を買って食べてみることになります。

こちらが宿泊しているホテルです。日本で言う2階は、インドでは1階と表現します。日本の1階はインドだと地上階です。日本はアメリカ方式ですが、インドはイギリス方式です。インドはイギリスの植民地だった歴史があります。

ホテルで朝食バイキングを頂きます。膨れたパンのようなものは、チャパティの生地を焼かずに油で揚げたプーリーです。北インドではナンよりもチャパティやプーリーがよく食べられています。インド定番の飲み物であるチャイは、日本のミルクティーではなく、そこに様々な香辛料が入っているのが特徴です。

朝食を食べたら、ホテル周辺を散策します。前日に車窓からインド菓子店を見かけたので、近くにないか探してみます。道端では野生の牛が何頭も見かけます。

野生の猿も街中にいます。日本の街中に出没する猿は狂暴だったりしますが、インドの猿は人間と共存しているのか、襲ってくる気配はありませんでした。

道路はお世辞にも綺麗とは言えません。残飯を漁るのは野良牛や野良犬です。至る所に野犬がおり、インドは狂犬病患者が多い国です。狂犬病による死亡者の3人に1人はインドのようです。ただ、野良犬は襲って来ませんでした。

インド菓子店を無事に見つけられたので、ホテルに戻ります。

ツアーで最初に向かったのは世界遺産になっているアンベール城です。ラージャスターンの丘陵城塞群として、2013年に世界遺産登録されています。

ツアー車のミニバンでアンベール城まで行くことは出来ないため、途中でジープに乗り換えて向かいます。ツアーによっては象のタクシーに乗って城の入口へ行くことも出来るようです。

アンベール城内に到着しました。カラフルにペイントされた象がいましたが、自然塗料ではなく、化学塗料だとか。象は3交代勤務ともガイドさんから話がありました。

アンベール城は、16世紀初頭に当時の王様サワーイ・マン・スィンによって建設が始まりました。そして歴代の王により増改築が繰り返され、17世紀のジャイ・シング1世の時代にほぼ現在の姿になりました。

1727年、アンベール王ジャイ・シング2世は王国の首都をアンベールからジャイプールへと遷都しています。ジャイプール(ジャイプル)とは「ジャイの町」を意味し、何とかプールと言う地名が多いのは、当時の王様(マハラジャ)の名前が付けられているためです。ラーオ・ジョーダー王のジョードプル、ウダイ・シング2世のウダイプル等があります。

ディーワーニー・カース(貴賓謁見殿)にある勝利の間です。貴賓謁見の間として用いられ、ガラス等を埋め込んで装飾された天上や壁が豪華でした。

幾何学模様で左右対称に造られたモンスーン庭園です。

象のタクシーは眼下の道を登って来るようです。象の頭に直接乗ると乗り心地が良くないので、象の背中に簡易的な台が設置されています。

窓枠があると、それを額縁にして撮影してしまうのは定番でしょうか。先程までいたジャレブチョーク(中庭)を見下ろします。

城壁によって取り囲まれた山城の趣があります。かつてのアンベール王国があった場所です。

ジャイガル要塞です。アンベール城から徒歩で30~40分かかります。

繊細な花の模様と色彩が美しいステンドグラスです。

ザナーナ・マハル(ハーレム)です。中央には踊り子の舞台があります。王様(マハラジャ)の10人以上の側室が暮らしており、王様は他の側室に気付かれることなく、目的の側室に会いに行ける設計になっています。

アンベール城からジャイガル要塞へ行くことができるトンネルです。

万里の長城のようです。今回は雨が降ってもよいように折り畳み傘を日本から持参していますが、インド滞在中に雨が降ることはありませんでした。乾燥しているため、交通量が多い場所だと粉塵が舞っているようです。

観光を終えたら再度ジープに乗ってツアー車のミニバンの乗車地へ向かいます。

インドの井戸

次に向かったのはマン・サガー湖にあるジャルマハル(水の宮殿)です。5階建ての宮殿で、雨季には4階まで水没します。王族の夏の保養地として18世紀に建てられました。中に立ち入ることは出来ません。 水の宮殿と呼ばれていますが、乾季には湖が干上がることもあります。

人が来なければ鳥の楽園です。ツアーは全て食事付きですが、一応、インドのゲテモノ料理は何か事前に調べて来ています。検索で直ぐに見つかったのが、「ヤギの脳みそカレー」です。ただ、日本でもパキスタン料理店等で食べられるようです。

次の観光地へ向かいます。路上でよく見かけたストリートフードとしてパニプリがあります。揚げた大量の生地(プリ)が山積みになっていて、食べたい気持ちとお腹を壊さないか心配な気持ちで揺れました。ちなみに前回の海外旅行は食中毒でやらかしています。

車でハワー・マハル(風の宮殿)まで来たら下車します。

まずはシティ・パレスを観光していきます。現在も一部が王族の住居になっているとのことで、一番奥にある7階建ての宮殿、チャンドラ・マハル(月の宮殿)がそれとのことです。ここはバードラ・チョークと呼ばれる広場で、中央にある貴賓謁見の間として使用されたディワニ・カースに入ります。

ディワニ・カースには銀の壺が展示されており、船旅の途中で毎日沐浴をするためにガンジス川の水を入れて運ぶ壺です。赤いターバンの衛兵もいました。

チャンドラ・マハルの前庭に当たるピタム・ニワス・チョウクです。

そのまま徒歩で、ジャンタル・マンタルに向かいました。様々な大型の日時計が設置された天体観測施設で、ジャイプルのジャンタル・マンタルとして2010年に世界遺産になっています。

こちらの丸い日時計はナリ・ヴァラヤ・ヤントラと呼ばれ、大きく24つに区切られた円の、13つ目に棒の影が存在します。1つ目が午前0~1時の間だとすると、13つ目は12~13時の間と分かります。

首都をアンベールからジャイプールへと遷都したジャイ・シング2世は天文学者でもあり、彼によって1728~1734年に建てられました。

ハワー・マハル(風の宮殿)へ入場します。ピンク色をした砂岩を外壁に用いた5階建ての建造物で、953の小窓が通りに面しています。それらの窓から、宮中の女性達がそっと外を眺めたと言われています。宮中の女性は宮殿から出ることが出来なかったため、どんな気持ちで窓から景色を見ていたのでしょうか。

1799年にサワイ・プラテープ・シンによって建てられています。頂上は常に観光客がぎゅうぎゅう詰めになっているのが分かります。

手前には先程訪れたジャンタル・マンタル、奥の山にはナルガール要塞が見えます。

頂上の窓から街を見下ろしてみます。ジャイプールのピンク・シティと呼ばれる場所にあるだけあって、ピンク色の景観です。

見下ろしていた通りを少しだけ見学していきます。販売している衣類は自然素材で染められておらず、化学染料が使われているため、選択すると色落ちしてしまうとのことです。ワニ革などは販売資格が必要で、バッグなどは偽物と話していました。

レストランで団体昼食になります。

どれもこれも辛くて、ツアー客は皆、食が進まなかったようです。外国人御用達のレストランだと思うので、それでも辛さは控えめだと思います。

食後は絨毯のお店と宝石のお店に立ち寄ります。出川哲朗やヒュー・ジャックマン等が訪れた写真がお店に飾ってありました。出川ガールズも写真に写っていたのでテレビ「イッテq」で訪れたのだと思います。企画「世界ゼロ星ホテルの旅 in インド」とかでインドを訪れています。

昨日の夜に訪れたスーパーマーケット、Reliance SMART Bazaarで1時間の買い物タイムになりました。1時間も必要なく、また夕食後に個人で訪れることも可能なため、買い物はせずに、近くにあったMaharaniyon Ki Chhatriyanに入場しました。昔は無料だったようですが、今は50ルピーかかります。

カチワハ王朝の皇族女性を記念する慰霊碑がある場所です。宮廷と王国で重要な役割を果たした王室の女性、特にマハラニを称え、記念するために建設されました。

静かな観光地で、地元の人が時々入場するだけだと思います。人よりも猿の方が多いかもしれません。

ホテルに戻ったらこの日のツアーは終了になります。歩いてインド菓子店へ向かいます。Laxmi Sweet Caterersと言う名前のチェーン店がありました。

どれもグラム売りで、1個単位で買えます。注文すると紙の箱に素手で詰め込むのはインドならではです。

7種類購入してみました。これで200ルピーです。もっと注文すればよかったと思います。ラッシーも売っていたのですが、お腹壊すリスクがあるため注文できませんでした。

揚げ餃子のような見た目のお菓子はグジャです。一番食べたかったお菓子で、これが一番美味しかったです。菓子店によっては野外で販売していることもあり、そちらもショーケースでお菓子が保護されていますが、冷蔵ではなさそうなので夏場は腐敗しないのか気になります。

ホテルのバルコニーで休憩をしていると、無数の凧が空を舞っていました。家の屋上で子供達が凧揚げをしており、日常の遊びなのだと思います。健全的ですね。

夕食は昨日と同じホテルです。夕食前に砂糖と大量に摂取したので、既にお腹いっぱいでした。

明日はアーグラに移動するため、早めのホテル出発になります。そのため早めに就寝します。