今日観光するのは北インドにあるデリーです。世界遺産のフマユーン廟やクトゥブ・ミナールを訪れます。またオールドデリーでサイクルリキシャに乗車します。食事は全てツアーで用意されています。午後はジャイプールに移動します。ホテルの近くにスーパーマーケットがあるため、そこでお土産を購入する予定です。
まずは昨日宿泊したホテルで朝食を頂きます。平たくて丸いパンのようなものはナンではなく、チャパティです。カレー料理にはチャパティ、タンドリー料理にはナンが食べられるようです。チャイはそこまで甘くないです。無糖でも飲まれます。
ホテルを出発するまで時間があるため、ホテル周辺を散策します。道端にはゴミが散乱しており、車の上には野良犬、全体的に綺麗とは言えない町並みでした。野良牛が自由に歩き回っているので、牛のうんこも道端に落ちていたりします。インドではヒンズー教徒の人口が多く、牛は破壊神シヴァの乗り物であるため、複数の州で牛を殺すことを禁止する法律が存在しています。ただし水牛は問題ないため、食べられています。
ホテルに戻ったらミニバンに乗ってツアー再開です。まずはラシュトラパティ・バワン(インド大統領官邸)を車窓で眺めます。道中で、物乞いの子供が車の窓を叩いてきます。毎日、同じルートで外国人観光客を乗せた車が通過することを知っているようです。サーカス団員のような派手なメイクを顔に施していました。
インド門も車窓から眺めます。昭和の時代は、タイの路上では車の窓を叩きながら木彫りの象を「チェンエン(1000円)、チェンエン(1000円)」と言いながら売り歩く子供がいたそうです。今のタイではそんな子供はいないと思いますが、インドは発展した部分と貧困の部分、両方の側面がある超絶格差社会なのだと思います。
レッドフォートがある場所で下車し、オールドデリーと呼ばれる市街地を歩きます。今回の旅行では、ひったくりやスリ等の犯罪の被害は皆無でした。
お供え物の販売店です。ペットボトルの中には聖なるガンジス川のお水が入っており、この水はどこの家庭にもあり、腐ることはないと言われています。
ガンジス川は日本人が沐浴するだけでお腹を壊すと言われていますが、そんな下流の汚染水ではなく、もっともっと上流の綺麗な天然水です。
インド菓子を売るお店に立ち寄り、ガイドさんからベンガル菓子の振る舞いがありました。食べたのは「サンデシュ」だと思います。全てハンドメイドとのことです。甘すぎず美味しかったですが、ものによっては激甘スイーツも存在します。
ちなみに翌日は、Laxmi Sweet Caterersと言う名前のインド菓子店で色んなお菓子を買って食べ比べをすることになります。
サイクルリキシャに乗車します。乗車がツアーに組み込まれており、今から乗車するのをサイクルリキシャの運転手達は知っているのか、集まって来ました。ガイドさんが普段の如く、どのリキシャに乗るのか捌いていき、乗車します。
今回のインド訪問は2月になり、朝は少しだけ肌寒いですが、日中は少し暑く、走り回ると背中に汗をかきます。一年を通して一番過ごしやすい時期になります。12月や1月といった真冬だと最後に観光するタージ・マハルが霧でガスってしまい、見えなくなる確率が高くなります。ガスりにくくなるのは3月からのようです。ちなみに真夏は気温50度を超え、車内のエアコンは機能しなくなります。そのため、インドツアーは格安になり、若者の参加が増えるそうです。
サイクルリキシャを降りたら再びミニバンに乗り込みます。ツアーだと本当に楽です。レッドフォートに入場出来なかったのだけ心残りです。様々な旅行会社で、北インドツアーは一般的には5日プランと6日プランがあり、レッドフォートに入場するツアーはぱっと見、なさそうでした。今回のツアー代金は6日間で1人146,590円(空港使用料や燃油サーチャージ込)でした。他の旅行会社と比べてお値段が安いのですが、その分ホテルのランクが低く、スタンダードクラスホテルとなっています。
路上で洗車をする子供達でしょうか。靴を履いていませんでした。1日何ルピーの生活をしているのでしょうか。雨が当たらない車道脇にベッドを置いて寝ている路上生活者やスラムみたいな光景を何度か見かけることになります。
今回初めての世界遺産であるフマユーン廟に到着しました。入場料は外国人が600ルピー(コロナ前は500ルピー)、インド人は40ルピーです。どの世界遺産も同様の二重価格です。
日本も二重価格の導入をした方が良い気がします。昔、カンボジアに行った時に、中国企業によってインフラ整備されているが、労働力は現地のカンボジア人ではなく、中国人を連れて来るので、お金がカンボジア人に回って来ないと話を聞きました。宿泊したカンボジアのホテルのオーナーは中国人で、中国人によってホテルを改修していたのを今でも覚えています。
日本でも、外国人が宿を運営して、その国の外国人がその宿に泊まるので、インバウンドによる恩恵は地元住民に届かず、オーバーツーリズムによる害だけ被っている現状です。
16世紀に興ったムガル帝国の第2代皇帝、フーマユーンの霊廟です。皇帝の妃によって1565年に建造されたインド・イスラーム建築で、1993年に世界遺産に登録されています。
中央にあるフーマユーンの棺は偽物で、本当の棺は地下にありますが、見学できません。
こちらは皇帝のお気に入りだった理髪師の墓です。貴族ではないのに、赤色の砂岩に白色の大理石を組み合わせた立派な墓を造ってしまうとは、珍しいです。人名は不明なので、理髪師の墓(Barber's Tomb)と呼ばれています。
霊廟の中の天井です。何となく色彩が残っています。
イーサー・ハーン・ニヤーズィーの墓廟です。貴族だけあって、理髪師の墓廟とは異なります。
団体ツアーですが、各観光地では、最初にガイドさんが説明をして、後は集合時間まで個人散策という形式でした。固まって観光せずに済むのは良かったです。
ミニバンで次の世界遺産、クトゥブ・ミナールに移動します。こちらも入場料は外国人が600ルピーです。この時の1ルピーが1.77円なので、1062円程です。
1200年頃に建てられたインド最古のミナレット(尖塔)です。5王朝あるデリー・スルターン朝の中で、最初の王朝は奴隷王朝と呼ばれています。その王(スルターン)であったクトゥブッディーン・アイバクによって、クトゥブ・モスクに付属して建てられています。ヒンドゥー様式とイスラーム様式が混在しています。
アイバクがインド北部を征服した記念に建てられています。観光していたら、警備員のような人にここで撮影するのがお勧めだと教えてもらいました。チップを要求されるのかと思ったら、違って良かったです。他の世界遺産では、チップ目的で写真を撮るよと言われたり、断ってもチップを要求されたりしています。今回の旅でチップを支払ったのは一度もないです。インドはチップがマストの国ではないです。
ワカケホンセイインコ
ミナレットの内部には378段の階段がありますが、現在は立ち入り禁止です。
レストランWaves Restaurantにてラジャスタン地方のカレーを頂きます。レストランの口コミを調べてみると団体ツアーで利用した客の投稿ばかりだったので、個人客は来なさそうです。
3種類のカレーを食べましたが、バターたっぷりのグリーンカレーが一番美味しく、辛さがなかったので食べやすかったです。タンドリーチキンは硬いだけで不味かったですが、カレーの中に入っているチキンは柔らかく良かったです。
ジャイプールへ向かいます。トイレ休憩で一旦下車します。今回の団体ツアーでずっと乗車していたのは、こちらのミニバンです。ツアー専用車として、何台も見かけています。このサイズの観光用の車は最高時速が80kmまでしかでないです。それを超過すると罰金になるとのことです。
世界遺産やレストランのトイレは無料ですが、それ以外は有料になり、10ルピーが必要です。トイレ休憩で下車したここは、トイレの前に料金徴収の人が立っていました。
車道で山羊の大移動を見かけました。珍しい訳ではなく、何度も見かけています。
ジャイプールに入り、そのままホテルHotel Glitz Jaipurに到着しました。今回のツアーは3組でしたが、1組だけ浴槽とベランダがないようでした。
お値段が安いツアーなので浴槽があると思わず、ラッキーです。
このツアーの現地手配会社はバイシャリトラベルズジャパンです。現地ガイドさんも現地インドオフィスに所属しています。インドのビザ申請は初めてだったのですが、入力項目が多いのと、英語から日本語への翻訳のため、2時間程かかりました。上半身の写真は家の白い壁を背景に撮影して提出しました。
夕食はホテル内で伝統舞踊を観賞しながらのバイキングです。砂糖水に漬けたドーナツのようなお菓子、グラブ・ジャムンが美味しかったのですが、沢山食べると糖尿病になります。今回一緒にツアーに参加した同行者はインドの煎餅、パパドを気に入っていました。
インドには4つの伝統舞踊があり、バラタナティヤム、カタック、マニプリ、カタカリと呼ばれています。今回の伝統舞踊は、どれでもないような気がしますが、素人の私には判断が付かなかったです。
ホテルの近くにあるスーパーマーケット、Reliance SMART Bazaarへ歩いて行き、お土産を購入しました。インド土産の定番かもしれない、タージマハルティーも忘れずにお買い上げです。グラブ・ジャムンやラスグッラ、チャムチャムのようなインド菓子は全く売れていないのか、賞味期限が短いため、購入しませんでした。お水もちゃんと売っていました。
ちなみに、翌日にツアーの終わりにこのスーパーマーケットに立ち寄ることになります。