バンビエンの魅力が分かる場所へ出かけようと思います。2つの山頂(Nam Xay ViewpointとPha Ngern Viewpoint)と2つの鍾乳洞(タム・チャン洞窟とタム・プーカム洞窟)へ行きます。
まずは宿泊先の近場で朝食にします。バンビエンはガイドブックに載っている情報は少ない場所で、「地球の歩き方」だと2ページです。朝開いているお店はほとんどなく、朝市を見かけないと思ったら、中州の近くでやっているようです。朝市は明日行きます。
米麺と肉まん(サラパオ)です。肉まんの中には肉の他にゆで卵が入っているのがラオスの王道のようです。米麺と共に優しい味でした。
自転車レンタル屋に行き、自転車を1人20,000キープでレンタルします。この時パスポートを預けました。そしてタム・チャン洞窟へ行きました。ちなみに自転車は色んな種類がありますが、ママチャリの細いタイヤは砂利道でスリップするので向きません。なるべく太いタイヤが付いているものを選ぶと良いです。
橋の上からはエンジンボートでの川下りツアーが始まってます。
タム・チャン洞窟は鍾乳洞になっており、入口まではこの階段を上がっていきます。
鍾乳洞の中は別世界が広がっていました。バンビエンの街中から一番近い洞窟です。
鍾乳洞には大きく2種類の石があり、上から下にぶら下がったように伸びているのが鍾乳石で、下から上に剣山のように伸びているのが石筍です。透明なストローのような鍾乳管をまだ見た事ががないのですが、この洞窟にはありませんでした。
出入口とは別に山壁に穴が開いており、テラスのようになっています。そこから街の景色が見れました。
街の中心から少し外れると田畑と山が広がる景色です。
巨大な空間ではないものの、細長く広がっており、所々に奇妙な鍾乳石がありました。
エイリアンの巣窟のようです。鍾乳洞は地球ではないどこかの惑星にいるかのような不思議な場所です。
エイリアンの強酸によって溶かされた人間の集合体のように見えます。一番奥まで行くと、この先危険と書かれた紙とロープでこれ以上進めないようになっています。ライトアップされておらず真っ暗ですが、まだまだ続いているようです。出入口に戻り、鍾乳洞を後にします。
階段を下りると、どうやら別の鍾乳洞があるようです。
中は洞窟ではなく洞穴のようで、見学はすぐに終わります。規模は小さいですが、ここの良い所はライトアップでなく自然光で鍾乳石を見る事が出来ます。
ナムソン川では川海苔なのか川に流れている海藻のようなものを採取している人がいました。
明日行くバンビエンの朝市ではルアンパバーンで売っているような川海苔や、川海苔ふりかけは売っていませんでした。
自転車に乗ってブルーラグーン1へ向かいます。ブルーラグーンは1から5まであるようで、一番近い場所が1です。ブルーラグーンがある場所へ行くには街中からナムソン川を渡るナムソン橋を通る必要があります。通行料が必要です。
ブルーラグーン1までは舗装されているため自転車でも比較的楽に行けます。それより先は未舗装なのでバイクやバギーがお勧めです。バギーが人気ですが、1時間約140,000キープだったと思います。
ラオスの桂林と呼ばれる景色が道路の両端に広がります。バンビエンも桂林も石灰岩のカルスト地形なので確かに似ています。
ブルーラグーン1に到着しました。エメラルドの池とタム・プーカム洞窟があります。
エメラルドの池です。中国と韓国からの観光客が圧倒的に多かったです。バンビエンでは日本の観光客も僅かに見かけますが、差が歴然としています。韓国語や中国語で書かれた看を街中で見かけても日本語はありません。日本の旅行業界、頑張れですね。
エメラルドの池は水泳可能で、ターザンのように綱につかまって飛び込んだり、高飛び込みが出来ます。私はここで池で遊ぶよりも登山派なので、通過します。
タム・プーカム洞窟への入口は急な階段を上がった先にあります。入口に到着する事には汗まみれになりました。
入口は自然にできた穴そのままだと思います。人の手は加わっていません。
鍾乳洞の中はビックリする光景でした。巨大な空間はライトアップされておらず、大きな穴から自然光が幻想的に差し込みます。地味でありながらも自然の色は多様で日本にはない感じの鍾乳洞でした。
光が届かず足元や壁面が真っ暗な場所がありますが、スマホのライトがあれば大丈夫です。タム・プーカム洞窟の階段の入口でヘッドライトをレンタルする事も出来ます。
石筍の奥には涅槃仏が置かれていました。これはこれで味がありますね。
嗚呼、素晴らしい。神々しいとは、網膜に映った現世に滲出したこの幽世の事でしょうか。やばいです。
厨二病が重篤化しそうなので、メンヘラ口を閉じて、黙って鑑賞します。⊂(*゚x゚*)⊃
⊂(*/・\*)⊃ → ⊂(*゚x゚*)⊃ → ⊂(*゚ᗝ゚*)⊃!!!
鍾乳洞の奥は真っ暗ですが、矢印がペイントしてあるため、進めそうです。スマホのライトを片手に進んでいきます。
この先には巨大な空間が広がっており、スマホのライトだけでは全く照らせませんでした。それだけ空間は広かったです。とても不気味で地底人がいると言われたら信じてっしまう場所なので、詳細はX-ファイルにしまっておこうと思います。It's classified.
エメラルドの池まで戻ったらココナッツウォーターで休憩です。ココナッツに当たり外れがあり、当たると甘くて美味しいですが、外れると雑味が凄くて不味いです。
次は登山で、Nam Xay Viewpointを目指します。山頂でお昼ご飯にしたいので、ブルーラグーンでカオ・チー・パーテとお菓子を買っていきます。
手前の右側に見える高い山の頂がNam Xay Viewpointです。結構低い山のように見えるのですが、絶景が拝めるのでしょうか。ブルーラグーン1からNam Xay Viewpoint入口までは未舗装ですが、距離はあまりないので自転車でも行けます。
Nam Xay Viewpoint入口に到着しました。入場料を払って登山開始です。山頂までは標準タイムは30分です。ここはブルーラグーンとは異なりアジア人は見かけず、欧米人が多いです。
登山道は整備されていますが、急です。特に最後は更に急でかつ岩場になります。
登山靴やストックは持ってきてません。なくても大丈夫です。汗が出てくるので水分補給しながら進んでいきます。
山頂に到着です。バンビエンに幾つもある山のビューポイントの中でここが一番有名で人気だと思います。山頂にはバイクと国旗が置かれており、バイクに乗って撮影すれば映えます。
中央の細く切れたった山と車道、区画された田畑と奥に広がる壁のような山。絶妙な構成がこの景色を絶景にしています。
360度の展望がある中で昼食にしたいと思います。四阿があるので、十分な休憩スペースはあります。
バイクがある方向とは反対の景色です。この後は別の山へ行こうと思います。山が違えば見える景色も変わるので楽しみです。
四阿は低いので横柱に注意です。四阿から出る時に、見事に頭をぶつけました。Everybody does it.って周りにいた人からフォローされましたが、恥ずかしかったです。
Nam Xay Viewpoint入口まで下山するとトゥクトゥクがいました。50,000キープで街まで送ると営業されたので、30,000キープでPha Ngern Viewpoint入口に連れてってもらう事にしました。距離的には20,000キープぐらいが妥当かもしれません。自転車込みで運べるとは想像しませんでした。
ブルーラグーン1を通りすぎ、Pha Ngern Viewpoint入口に到着しました。ここも入場料は必要です。
山頂までは30分で到着するようです。山頂までの距離が定期的に表示されています。
登山道は整備されていますが、山頂付近は石灰岩が削られて針山のようにとがっているため、怪我をしないように注意が必要です。手袋を持って来たので手は大丈夫ですが、靴底は確実にダメージを受けます。
Pha Ngern Viewpointの山頂に到着です。
メインの景観はそそり立つ岩壁です。地面は平坦な田畑が広がり、険しさと穏やかさを感じました。
ナイフのように切れ、トゲトゲした岩肌には野鳥が生息していました。イワヒバリのような色合いですが、生息しているのが岩場だから似ているのでしょうか。
反対側の景色にはバンビエンの街が見えました。この山は別の山へと続くトレイルロードがありましたが、片道1時間以上かかるようなので、下山する事にします。
今日の観光はこれでおしまいです。街へ戻る事にします。
明日はビエンチャンへ向かうバスに乗る予定です。午前に乗ろうか、午後に乗ろうかは今日どれだけ観光できたかで決めようと思っていました。一応、一番行きたかったNam Xay Viewpoint山頂に行け、タム・プーカム洞窟も感動しました。バンビエンには幾つも洞窟がありますが、タム・プーカム洞窟が一番幻想的だと思います。
十分楽しめたので、午前中にバスに乗ろうと思います。そうなると明日の午後は予定が空白のままです。ブッダパークに行こうと思います。あまり興味はない観光地ですが、団体ツアーの観光先になってますし、ホテルに引きこもるよりはお出かけです。
街に戻ってきました。ツアー会社は至る所にあり、バルーンツアーもあります。朝と夕方の2回あり、30分の飛行で80USDまたは90USDです。10USDの差はクオリティーなのかマージンなのか。
ツアー会社でビエンチャンへ行く大型バスを予約しました。午前10時発でホテルまでのピックアップありです。バンよりは時間はかかります。
自転車を返却し、パスポートを返してもらいます。山で失った水分をマンゴーシェイクで補います。注文する旅にドリンクの色が違うのは七不思議の1つです。
夕食はトリップアドバイザーで上位になっていた地元レストランOh La Laで食べる事にしました。ラープ・パーと言うラオスの代表料理です。パーは魚を意味し、鶏肉だとラープ・カイとなります。ラープは肉や魚をミンチにして香草等と混ぜたものです。現地の辛さがありましたが、抑え目だったので食べられました。味は美味しいです。