朝食はスコータイ歴史公園の市場にある食堂で食べます。外国の観光客はほぼ見かけず、地元の人たちで賑わっている市場でした。ドリアンもここで売っています。
食べたのが手前の麺料理イェンタフォーです。太麺がピンク色のスープの中に隠れています。ピンク色の正体は紅豆腐乳で腐を発酵させ食紅で色付けしたものです。お味は少し酸っぱい感じですが、食べやすいです。
コンニャクみたいな灰色の食材はルアッ・ムーと呼ばれる豚の血の塊で味は特にないですが、美味です。1杯35バーツくらいでした。お水はセルフサービスで飲み放題です。
食後は市場で色々なものが安く売っていたため購入してホテルで食べる事にしました。
左はバタークリームのケーキです。上に載っている人参の細切りの様なものは何だか良く分かりませんでしたが、昨日の夕食を食べた場所でもこれが乗っかったデザートが売っており気になってました。細切りの物体は味はありません。たぶんココナッツの内皮を着色したものだと思います。1つ10バーツくらい。
真ん中のはココナッツミルクを固めたものとタロイモの餡の2層になったお菓子で5バーツ。
右のは蒸した米と鶏肉のから揚げが一緒になっており、鶏肉以外にも具材は選べて20バーツでした。
生地は抹茶色ですが、抹茶の味はしませんでした。程よい甘さで、懐かしいバタークリームが駄菓子を思い出させます。
上に載っているのがココナッツミルクを固めたもので、プディングのような柔らかさと食感です。これが一番おいしかったです。
間食も終えたので、チェックアウトしリュックをホテルに置かせてもらいます。スコータイ歴史公園にある自転車屋で1日30バーツでレンタルしました。
観光の順番は城壁北部→西部→内部に決めています。一番の見どころは内部だと思うので、時間配分に注意です。
3か所でそれぞれ別の入場チケット購入が必要で、1人100バーツと自転車持ち込み10バーツになります。合計1人330バーツになります。
ワット・ソラサック
側面に象が一杯配置された遺跡です。他の場所だと象がいる部分がなくなっているケースが多かったので、ここだけ別格だと思います。
ワット・ソンカオ
ワット・ソラサックのすぐ側にあった遺跡で感想は特にありません。
ワット・ソラサック
仏像が綺麗に残っていますが規模は小さく、それ以外の特徴は何もありませんでした。
ワット・トラパンパン
ワット・ソラサックの側にあった遺跡でこれも感想は特にありません。
ワット・プラパーイルアン
ここを観光するのは城壁北部の入場チケットが必要です。スコータイではワット・マハータートに次ぐ重要な寺院だそうです。
この寺院は、スコータイ王朝が誕生する以前の12世紀初頭から13世紀にかけて建立されました。さらに15世紀には異なる姿(游行像、立像、臥像、坐像)をした4体の巨大仏像が建てられました。
右に見える塔のようなものはプラーンと呼ばれ3基ありましたが、現存するのはこの1基のみです。
プラーンの中はコウモリの住処になっていました。今回の遺跡探索の旅ではコウモリとはよく出会う旅になります。
ワット・シーチュム
入場チケットが必要なエリアを出て、自転車を漕ぐと再び入場チケットが必要なエリアに到着します。ここは先ほど購入した城壁北部の入場チケットがあれば大丈夫です。
壁に4方を囲まれた坐仏像がある寺院で壁の切れ目から覗かす仏像の姿が印象的です。この仏像は「恐れない者」という意味のアチャナ仏と呼ばれています。右手の指に触ることができます。
次は城壁西部へ移動します。少し距離があり、村の中を突っ切って行きます。水分が心配な人は城壁西部では何も売っていないのでワット・シーチュムで水を購入した方が良いです。
田園風景が広がり、城壁西部へ入るためにチケットを購入します。ここまで来ると観光客も地元の人も誰もいません。
ワット・サパーンヒン
丘の上に続く石が並べられた道を歩いて行くと仏像が見えてきます。アッタ―ロと呼ばれる仏像は丘から見下ろすように立っており、眺めが良い景色が見られます。
スコータイ歴史公園は総面積70k㎡もある広大さが良く分かります。
ワット・チャーンロープ
ワット・ソラサックと異なり側面の窪みにあったであろう象か何かの石像は朽ち果てており、興味を引く遺跡ではありませんでした。
ワット・プラバートノーイ
これも丘の上にある遺跡です。丘の下には遺跡を管理する人の建物がありました。
見物し終わり丘を下っていると、犬の吠え声が聞こえました。建物の番犬に追いかけられたのかと思い走って逃げると、建物から人が出てきて石をゴムパッチンで犬めがけて攻撃してくれました。どうやら野犬だったようです。感謝です。
ワット・パーデーン
自転車を漕いでいると道路の横にも遺跡がありました。親切設計なのか横断歩道までありますが、車も自転車も通っていません。
ワット・チェディガーム
これも丘の上にある遺跡です。ただ丘からの景色が広がるのは最初のワット・サパーンヒンくらいだと思います。なんだかどれもこれも同じ遺跡にしか見えなくなってきました。
ワット・トゥク
たぶんガイドブックに載らないような重要度が低い遺跡が城壁西部には多い気がします。のんびり自然の中に溶け込んだ遺跡を探索するなら城壁西部が一番だと思いました。
城壁西部の観光は終わり、自転車をレンタルしたスコータイ歴史公園の中心部へ戻ってきます。城壁内部を通過した方が中心部のレストランまで近いので城壁内部のチケットを購入します。再入場可能なので心配不要です。
昼食はカオナーペットと呼ばれる焼き鴨のせご飯です。ピリ辛ソースをかけるとよりお美味しくなります。ダックと書かれていたのですが、鴨っぽさはなかったです。1皿35バーツくらいです。
炎天下の中での観光だったので喉がカラカラでセルフサービスの冷たいお水を2杯一気飲みしてしまいました。ちなみに水の衛生面が原因でお腹を壊す事はなかったです。飲みすぎで胃が変になったりはしました。
ワット・マハータート
スコータイの一番のメインである遺跡で城壁内部にあります。スコータイの王室寺院で増築・修復を繰り返しており複雑な構成になっています。
マハタートとはお釈迦さまの遺骨や遺灰の事であり、釈迦の遺骨を納める寺院をワット・マハータートと呼び、どの王朝にも必ず建立されています。
マハータート寺院の境内には、さまざまな仏塔や礼拝堂がありました。現在、アッタロット仏や北側の坐像は残っていますが、本堂にあったご本尊は、ラーマ1世によってバンコク王朝のワット・スタットに移されています。
マハータート寺院はタイ族最初の王朝と言われるスコータイ王朝の設立と同じく13世紀に創設されました。凄い所なのに日本出発の団体ツアーの観光先になっていないのはどうしてでしょうか。
ワット・スラシー
池に浮かぶ小島にある寺院でパゴダはセイロン(スリランカ)様式の釣鐘型です。柱が残るスコータイ様式の本堂には仏像が残っています。なんだか色んな様式があるようです。
ワット・シーサワーイ
プラーン(クメール式の塔堂)が3基残っている場所です。今回の旅ではロッブリ―にあるプラーン・サームヨートを観光するのがとても楽しみです。ロッブリ―の方も3基のプラーンがあるのですが、スコータイのとは異なり猿で溢れかえっています。凄く楽しみ。
ワット・チャナソンクラーム
ラームカムヘーン大王記念碑
ついでに記念碑も見たので観光を終えます。今日の宿はピッサヌロークにあります。宿でリュックを取りに行き、自転車を返却すると、城壁内のチケット売り場の横にあるソンテウ乗り場へ移動します。
これがソンテウ乗り場で、旧市街と新市街を行き来します。片道15分くらいで30バーツです。
実は事前情報で新市街のどこに停車するのか調べてなかったのですが、ピッサヌローク行きのバスが出るスコータイバスターミナルへ直行しました。バスターミナルに到着すると代金を渡し、降りました。
他の乗客が中心部へこの後行くかどうか聞いていて、降りる様子はなかったので終点ではないようです。
ソンテウを降りると係員らしき人がピッサヌローク?と尋ねられたので、慌てて後を追いかけます。ちょうど出発するタイミングでした。1人40バーツで冷房の効いたミニバンに乗り込みます。
途中ガソリンスタンドで給油休憩がありますが、何事もなくピッサヌロークのバスターミナルに到着です。今日宿泊するホテルは駅前にあり、ここから徒歩30分です。タクシーに乗るべきでしたが、歩いて行きます。
ひたすら歩いて駅前のアマリンナコンホテルに到着し、冷房を付けて休憩します。なんとバスタブが付いてました。ただ水を出すと黄色く汚れていたので、うがいするのにもためらいそうです。
バスタブと冷房完備で1泊1,863円はお手頃値段。9Fの部屋でした。部屋数が一杯ありましたが、閑散としており宿泊者があまりいなそうな感じです。また外を歩いて分かったのですが、他の観光地だと英語や中国語など外国語の表記を見かけたのですが、ピッサヌロークでは見当たりません。外国からの旅行者もほぼいないようです。
夕食はホテルすぐ側にあるターニー市場の庶民的レストランでしました。メニュー表らしきものはなく、タイ語の表記しかなかったため、何とか料理の画像がある場所を見つけ指差し注文しました。
昼食でも食べたカオナーペットです。こっちの方が鴨っぽさがありました。お値段も1皿35バーツくらいでした。初めから机に置かれていたキュウリはハエがたかっており食べませんでした。
市場では色々なものを売っておりケーキが1つ10バーツだったので、買ってみました。出しっぱなしですが、大丈夫でしょう。
セブンイレブンで買い出しをした後、ホテルで別腹にケーキを流し込みました。バタークリームのスポンジケーキですが、甘いものはやっぱり美味しいです。甘さ控えめなデザートがタイには多いように思いました。