チゴカンアオイ

チゴカンアオイとは、静岡県の伊豆半島に自生している多年草です。雌しべの花柱が口環近くまで伸びているのが特徴です。夏咲きと秋咲きが存在し、咲く時期によって自生地は異なります。学名はまだ付けられておらず、名前の由来は不明ですが他のカンアオイと比べて花や葉が小さいので稚児のようです。

萼筒の長さは0.5~1cm、萼裂片の長さは0.5~0.8cm、葉身の長さは3.5~6cm程です。葉柄は紫色で、葉身には葉脈の窪みがなく、強い光沢もありません。萼筒内壁には縦横に走る隆起線があり、縦脈は15~18本、横脈は約5本です。

山地の林床などに生えており、自生地によっては落ち葉に埋もれています。

基本情報

和名:漢字
稚児寒葵
学名
なし
分類:目
コショウ目 Piperales
分類:科
ウマノスズクサ科 Aristolochiaceae
分類:属
カンアオイ属 Asarum
分類:種
チゴカンアオイ
花期
7~8月, 10~11月
分布
伊豆半島
分布地
不明
その他

詳細情報

チゴカンアオイ
チゴカンアオイ

葉は心形をしており、縁には毛があります。

チゴカンアオイ
チゴカンアオイ
チゴカンアオイ

花は花弁が存在せず、3つの萼裂片があり、卵状三角形で先端が尖ります。萼筒は筒形で紫色や緑色など個体によって花色は様々です。

チゴカンアオイ
萼筒内壁の脈が少ない個体
チゴカンアオイ
萼筒内壁の脈が多い個体

萼筒内壁は紫色で、縦脈と横脈はオトメアオイやシイノミカンアオイのような数はありません。ズソウカンアオイのように簡素でした。萼筒の内部には雄しべが12個、花柱は6個あります。

チゴカンアオイ
チゴカンアオイ
チゴカンアオイ
チゴカンアオイ
チゴカンアオイ
チゴカンアオイ