シオギクとは、徳島県蒲生田岬から高知県物部川までの海岸に生育している多年草の海浜植物です。花は黄色い筒状花を多数付け、舌状花がありません。草丈は25~40cm程で、別名としてシオカゼギクとも呼ばれています。
葉は互生し倒卵形~長楕円形です。葉の先端側は羽状に浅く裂け、裂片は全縁または1~2個の鈍鋸歯があります。葉の裏面には丁字状毛が側面まで密生するため縁まで銀白色になります。総苞片は3列に並んでおり、一番外側にある総苞外片は線形です。
類似植物にイソギクとキイシオギク(キノクニシオギク)が存在しますが、分布域が異なっており住み分けています。野生ではイエギクと交雑した雑種が増えており、交雑個体はハナシオギクと呼ばれ、舌状花を持っていたり葉の形が異なったりしています。
和名:漢字
潮菊
学名
Chrysanthemum shiwogiku
分類:目
キク目 Asterales
分類:科
キク科 Asteraceae
分類:属
キク属 Chrysanthemum
分類:種
シオギク C. shiwogiku
花期
11~12月
分布
徳島県, 高知県
分布地
室戸岬
その他
11月
室戸岬
他のキクと交雑しやすいです。シオギクの自生地にアシズリノジギクやノジギクが植栽されたり、逸出したことにより純粋なシオギクが数を減らしています。
イソギクと比べて頭花の長さが約2倍あり、直径8~10mm程で、また葉の切れ込みが少ないのが特徴です。イソギクの総苞外片は三角状です。