ミミカキグサ

ミミカキグサとは、黄色い花を咲かせる食虫植物で、地下茎に1mm程の捕虫嚢を持ち、ミジンコ等のプランクトを捕食します。草丈は5～15㎝程です。花後に、花弁の基部にある萼片が扁平状の果実を包み、耳掻きに似ていることが名前の由来になっています。

泥質の湿地に生えており、細く白い地下茎は泥中を這いながら、所々から葉と直立する花茎を出します。1本の花茎に花は多くて7個程付けます。水深が浅いような場所での陸生形の気中葉はヘラ形で長さは約5～8mmあります。水深があるような場所では線形の沈水葉が発達します。

花弁は2唇形で上唇より下唇の方が大きい唇形花です。距は真下を向いています。

花弁の基部にある上下2枚の萼片は茶色を帯びますが色の濃さは個体差があります。下唇の中央は丸く膨らんだようなように盛り上がります。

日本に自生しているミミカキグサの仲間は4種類存在し、残りの3種類はヒメミミカキグサ、ホザキノミミカキグサ、ムラサキミミカキグサです。

1年草ですが、暖かい地域では越冬して多年草となります。