キントキヒゴタイとは、別名センゴクヒゴタイとも呼ばれる箱根の金時山や仙石原で採集されたのが名前の由来になっている多年草です。他の生育地として丹沢が存在する日本固有種です。基本種であるタカオヒゴタイの変種になっています。山地の草地や林縁に生育します。
草丈は30~90cmあります。花は淡紅色で、大株になると20個程の頭花を散房状または円錐状につけます。総苞は鐘型で、総苞片は7~8列あり、かつ密に付き、細く尖った先端はやや反るか反曲します。果実は痩果です。
茎には葉柄から沿下した翼があります。根出葉は花時には枯れます。茎葉は卵形で長さ9~11cm程になり、縁にバイオリン状の湾入があったりなかったりします。
和名:漢字
金時平江帯
学名
Saussurea sinuatoides var. glabrescens
分類:目
キク目 Asterales
分類:科
キク科 Asteraceae
分類:属
トウヒレン属 Saussurea
分類:種
キントキヒゴタイ S. sinuatoides var. glabrescens
花期
9~10月
赤リスト
環境省カテゴリ:なし
神奈川:絶滅危惧II類(VU)
神奈川:絶滅危惧II類(VU)
分布
丹沢, 箱根, 富士山山麓
分布地
金時山
その他
花
湾入していない茎葉
総苞片の間にはクモ毛があり、白っぽく見えます。総苞外片は広卵形です。
自生地が被るタンザワヒゴタイとの違いは、キントキヒゴタイの方が総苞が太く、総苞片は数が多く隙間なく密に付いていることが大きな違いです。タンザワヒゴタイの総苞は痩せた印象で、総苞片は6列程です。
金時山(10月12日)
頭花は枝先に2~3個