シキンカラマツ

シキンカラマツとは、草丈が50～150cm程ある大型で、淡紫色の花をつける円錐花序の多年草です。花には花弁が存在せず、淡紫色の萼片と無数にある黄色い雄しべと雌しべで構成されています。花の淡紫色と黄色の対比の美しさが名前の由来になっています。茎は円柱形で紫色を帯びます。

茎に付く葉は互生し、下部の茎葉は有柄ですが、上部は無柄になります。葉身は3～5回3出複葉になり、小葉は長さ1～3cmで広倒卵形や円形、広卵形をしており、縁は全縁か先が浅く3裂します。

山麓の林縁や沢沿い、半日陰の湿り気のある草地など湿原や高原に生えます。酷似した名前の植物としてシギンカラマツ(紫銀唐松)がおり、そちらは白い花を咲かせます。

花序の長さは5～15cm程です。蕾が丸く、果実は痩果です。大きい個体は草丈が2mを超えます。

葉柄の基部には托葉があり、膜不規則に切れ込みます。