ミズキンバイ

ミズキンバイとは、水辺や湿地に生育し、キンバイソウに似た黄色い花をつけることが名前の由来になっている多年草です。日本で自然分布しているのは千葉県や神奈川県、高知県、宮崎県のみで絶滅危惧種に指定されています。

草丈は30~60cm程あり、地下茎で栄養繁殖します。径2~3cmある花は上部の葉腋に単生し、花弁は広倒卵形で5枚あります。1日花であり、萼片は披針形で長さ1cmあります。葉は楕円形で光沢があり全縁で互生します。全草が無毛です。地下茎の節からは尾状の白い呼吸根や、植物体を固定のための不定根を伸ばします。

類似植物として中南米原産の特定外来生物に指定されているオオバナミズキンバイが日本の生態系に影響を与えています。

基本情報

和名:漢字
水金梅
学名
Ludwigia stipulacea
分類:目
フトモモ目 Myrtales
分類:科
アカバナ科 Onagraceae
分類:属
チョウジタデ属 Ludwigia
分類:種
ミズキンバイ L. stipulacea
花期
6~9月
赤リスト
環境省カテゴリ:絶滅危惧II類(VU)
神奈川県:絶滅危惧II類(VU)
東京都:絶滅(EX)
分布
千葉県, 神奈川県, 高知県, 宮崎県
分布地
柏尾川
その他

詳細情報

ミズキンバイの花
ミズキンバイの葉

花柱は太く直立し、雄しべは10個で2輪生です。果実は蒴果は円柱形をしており、上部から裂けて種子を散布します。