サンカヨウとは、葉が荷葉(ハスの葉)に似ており山に自生することが名前の由来になっている多年草で、山地や亜高山の湿った林内に生えています。白い花は直径2cmで、開花期間は1週間程です。花は雨に濡れると透明になり、スケルトンフラワーとも呼ばれます。草丈は30~70㎝あります。
大小2枚の葉があり、花は小さい葉の方につきます。葉は中央に深い切れ込みがあり、縁に鋸歯が存在します。果実は濃い青紫色の液果で、表面に白い粉を帯びています。実は楕円形をしており、大きさ2cm程で食べられます。根茎は横に這います。
高山植物であり、冷涼な気候と半日陰を好みます。
和名:漢字
山荷葉
学名
Diphylleia grayi
分類:目
キンポウゲ目 Ranunculales
分類:科
メギ科 Berberidaceae
分類:属
サンカヨウ属 Diphylleia
分類:種
サンカヨウ D. grayi
花期
5~7月
分布
北海道~中部
分布地
谷川岳, 伊吹山, 栂池自然園
その他
花弁は6枚あります。
水に濡れると花弁が透けます。
花は衝撃に弱く、雨が当たるだけで花弁が取れてしまうこともあります。
白い花には白い色素は存在せず、実際は透明です。花の細胞に無数の小さな気泡が含まれており、それが光を乱反射するため白い花のように見えます。水に濡れると細胞の中に水が入り、光が乱反射しなくなるため、本来の透明な花に見えます。