キバナヤセウツボ

キバナヤセウツボとは、ヤセウツボがアルビノ化して全草が黄色くなった寄生植物です。一年生の植物で、海外から入り込んだ帰化植物です。様々な場所で見かけるヤセウツボと比べて、分布地は限られていますが、繁殖力が強くヤセウツボと混生しながら群生しています。

マメ科やセリ科、キク科など様々な植物に寄生できます。寄生するマメ科としてはシロツメクサやアカツメクサが代表的です。

外来生物法で要注意外来生物(廃止)に指定されていて、牧草地に侵入すると、牧草に寄生して生育を阻害してしまいます。

基本情報

和名:漢字
黄花痩靫
学名
Orobanche minor var.flava Regel
分類:目
ツツジ目 Ericales
分類:科
ハマウツボ科 Orobanchaceae
分類:属
ハマウツボ属 Orobanche
分類:種
キバナヤセウツボ O. minor var.flava
花期
4~6月
分布
本州、四国、九州
分布地
渡良瀬遊水地
その他

詳細情報

キバナヤセウツボの蕾
キバナヤセウツボ
ヤセウツボと一緒に生えています。

花は自家受粉をするため、ヤセウツボとキバナヤセウツボが一緒に生えている場所で、交雑したであろう個体を見ることはありません。

キバナヤセウツボ

駆除の対象になっていますが、散布された種子は10年以上発芽能力を持っているため、根絶するのは大変です。この自生地では毎年、抜き取りや草刈りをしていますが、毎年群生しています。

キバナヤセウツボの花
キバナヤセウツボ
タンポポに寄生する個体

花の形が矢を入れる靭(うつぼ)に似ていることが名前の由来になっています。花は下から上へ順に咲きます。

キバナヤセウツボ
クローバーに寄生
キバナヤセウツボ
5月上旬
キバナヤセウツボ