オニク

オニクとは、ミヤマハンノキの根に寄生する植物で、キムラタケ(黄紫茸)とも呼ばれています。全草が漢方薬となり、乾燥させたものは和肉蓯蓉(わにくじゅよう)と呼ばれ、強壮や強精における生薬になります。1属1種の1年草で、草丈は15~30cmです。

円柱形の花穂に暗紫色の花を沢山咲かせます。花冠(花弁の集まり)は筒部がつぼ状に膨らむ2唇形花です。下唇は3裂し、それより長い上唇は浅く2裂します。雄しべは4本あり、花柱は浅く2裂します。多肉質の茎には狭三角形の黄色い鱗片葉が密についています。

光合成をしないため葉緑素がなく、葉が退化して鱗片葉になりました。多肉質であることから肉のような見た目であり、それが名前の由来になっています。

基本情報

和名:漢字
御肉
学名
Boschniakia rossica
分類:目
シソ目 Lamiales
分類:科
ハマウツボ科 Orchidaceae
分類:属
オニク属 Boschniakia
分類:種
オニク B. rossica
花期
7~8月
赤リスト
環境省カテゴリ:なし
山梨県:絶滅危惧IA類(CR)
長野県:準絶滅危惧(NT)
分布
北海道, 本州(中部以北)
分布地
常念岳, 富士山, 白山, 大雪山
その他

詳細情報

寄生植物であるオニク

中央アジアの乾燥地にはホンオニクと呼ばれる寄生植物が自生しており、肉蓯蓉(にくじゅよう)として漢方利用されたり、薬膳料理の材料にされます。オニクは和肉蓯蓉(わにくじゅよう)と呼ばれ、区別されています。どちらも精力を高めるだけでなく、便通改善や体力低下、腰痛、男女両方の不妊症に効果があります。肉蓯蓉は日本で売られている栄養ドリンクに入っています。

オニクの花
花冠から雄しべが飛び出しています。
頭上からみた姿

産地局限のため、オニクに出会うことはとても珍しく、同じ場所で毎年出会えるとは限らないです。生薬になる寄生植物であるため採取されてしまうこともあります。

中国語名は「草苁蓉」です。
開花が終えて茶色くなった姿