ジガバチソウ

ジガバチソウとは、昆虫のジガバチの姿に似た花を咲かせる、背丈が10~20cmのラン科植物です。昆虫の胴体のような唇弁は湾曲しており、しましま模様になった筋があります。花の先端に向かって伸びる触覚に似た2本の側咢片や、基部から左右に伸びる脚に似た側花片は、虫の姿を連想させます。花の色は黒褐色から淡緑色まで様々です。

暗すぎず、直射日光が当たらない林床に生息している多年草です。同じ属のクモキリソウと葉っぱが似ており、茎の基部に2枚の広卵形の葉を持っていて、対生です。葉の網目模様は、縦の脈よりも横の脈の方が目立つのがジガバチソウの特徴です。縁は波状になっています。

変種や色違いの個体として、フクリンジガバチソウやアオジガバチソウ、ヒメジガバチソウなどがあります。

基本情報

和名:漢字
似我蜂草
学名
Liparis krameri
分類:目
キジカクシ目 Asparagales
分類:科
ラン科 Orchidaceae
分類:属
クモキリソウ属 Liparis
分類:種
ジガバチソウ L. krameri
花期
5~7月
赤リスト
環境省カテゴリ:なし
東京都:絶滅(EX)
分布
北海道, 本州, 四国, 九州
分布地
東京都 (実際は絶滅していません。), 丹沢, 三ッ峠山
その他

詳細情報

中国語では「尾唇羊耳蒜」と呼ばれています。
ジガバチソウ
地上茎が肥大した緑色の偽球茎をつくり、養分を貯蔵します。これはジガバチソウをはじめとするラン科植物に見られます。秋に葉が枯れ始め、冬は球茎のみ残って休眠します。
1本の花茎に多くて20個ほどの花をつける総状花序です。花と花茎を繋いでいる花柄子房は180度ねじれており、多くのラン科植物に見られます。
ジガバチソウ 花
唇弁の紫褐色をした7本の筋が特徴です。唇弁の長さは約6~8mm程で、花全体の長さは2cmもないくらいです。植物全体が手のひら位のサイズです。
対生になっている葉の縁は波状です。
6月26日

クモキリソウ

クモキリソウ
クモキリソウはクモキリソウ属の一般的な植物で、この属の花は基本的に虫に似ています。ジガバチソウと異なり、類似している葉は、横の脈より縦の脈の方が目立ちます。