ヤマウツボ

ヤマウツボとは、カバノキ科やブナ科などの樹木の根に寄生する寄生植物です。光合成をしないため全身が白く、葉緑素を持たない多年草です。

高さが10~30cmある花茎に、薄紫をおびた穂のような総状花序をつけ、大きい兜状の上唇やその半分の長さの下唇、中央裂片を持ちます。先が4裂した鐘形の萼には白い毛が多数あります。4つの雄しべと1つの雌しべを持ちます。

果実は萼に包まれ、乾燥して果実が裂けると種子が放出される蒴果です。

基本情報

和名:漢字
山靫
学名
Lathraea japonica Miq.
分類:目
シソ目 Lamiales
分類:科
ハマウツボ科 Orobanchaceae
分類:属
ヤマウツボ属 Lathraea
分類:種
ヤマウツボ L. japonica
花期
4月下旬~7月
分布
本州、四国、九州
分布地
丹沢
その他

詳細情報

ケヤマウツボ(毛山靫)
4月18日(西丹沢)
茎に毛があるため、ケヤマウツボと呼ばれることがありますが、ヤマウツボの変種とするかは不明瞭です。
総状花序のそれぞれの萼には無数の毛
細い雌しべが上唇より外へ飛び出ています。
中国語では「齿鳞草」と呼ばれています。学名はjaponicaとありますが、中国にも分布しています。
日本では、環境省は絶滅危惧種にしていませんが、複数の県では絶滅危惧種に指定しています。
寄生植物であるヤマウツボは特定の樹木の根から養分をもらって生きています。単体で生きる事は出来ず、このようにどこでも育つわけではありません。
花が落ちた後の萼
一番長く飛び出ている白い部分が上唇です。その中に包まれている褐色の部分が雄しべの先端です。
通常は、花茎はまっすぐ伸び、総状花序は360度につきます。春になって腐葉土が体積した土から顔を出すため、花茎が曲がったり、花序がない面もあるようです。
5月8日(塔ノ岳)
群生
姿が似ている寄生植物として、同じハマウツボ科のハマウツボやオニクがあります。

ヤセウツボ

ヤセウツボ
同じハマウツボ科で、見た目が似ている寄生植物としてヤセウツボがあります。