高さが10cmも満たない小型のラン科植物で、淡紅色をした長い筒状の花を咲かせます。シュスラン属の中で花が一番大きい種で、花の長さは3cm程です。しかし山の中では目立たない植物のため見つけにくいです。
種小名の「biflora」 は「1対の花もつ」という意味で、1つの個体に花を2つ持ちますが、1個や3個の花を持つこともあります。
夏の僅かな時期にだけ咲かせる花には毛があり、先端部が反曲するように開きますが、大きく平開することはありません。
基本情報
学名
Goodyera biflora (Lindl.) Hook.f.
赤リスト
環境省カテゴリ:なし。35の都道府県で絶滅危惧種として認定。
神奈川県:絶滅危惧IB類(EN)
植物

7月24日(丹沢の大倉尾根)

葉の形は卵形から長卵形です。
常緑樹林の下に生える事が多く、登山道の近くに自生していることがあります。普通の歩行スピードでは見逃してしまう程、目立ちません。

大きく反曲して開花しています。

白とピンクのグラデーションが可愛らしい花