常緑広葉樹林の林床に生える多年草です。葉っぱがあり光合成をしていますが、菌類に栄養依存もしており部分的菌従属栄養植物になります。
白色の唇弁の内面には、紫色の斑紋があるのが特徴です。全長は20〜30cmで、葉っぱが常緑高木のナギ(梛)の葉と似ている事から、ナギランの名前になりました。
葉っぱがないマヤランとサガミランに姿や花の形がとても似ています。
基本情報
赤リスト
環境省カテゴリ:絶滅危惧Ⅱ類(VU)
神奈川県:絶滅危惧IA類(CR)
植物
7月2日(真鶴半島)
個体数は激減しており、2001年の調査では、神奈川県での個体数は総計50株未満になっています。2020年では真鶴半島での生息が確認されましたが、2001年よりも更に減少していると思われます。盗掘されれば県内で絶滅してしまうと思われます。
神奈川県では比較的海岸に近い常緑広葉樹林の林床に生えています。

マヤラン
似たような場所に生育し、葉の有無以外は似たような姿をしている植物として、腐生植物のマヤランとサガミランがあります。ナギランとは別種で全体が大きく、秋に花を咲かせるアキザキナギランも存在します。

サガミラン