サガミジョウロウホトトギス

サガミジョウロウホトトギスとは、岩場に生える多年草で、神奈川県にある丹沢山塊の一部のみに生息している絶滅危惧種です。岩場から垂れ下がるように鐘状の黄色い花を咲かせ、「丹沢の貴婦人」と呼ばれます。

園芸用に採取、盗掘された事によって個体数が激減した歴史があり、鹿の食害もある事から、人の手が届かないような岩場や崖での生息が主になっています。

名前の由来は地名によるもので、相模(サガミ)に生息しているジョウロウホトトギスです。スルガジョウロウホトトギスは、静岡県の駿河(スルガ)のみに自生しています。他に、紀伊半島南部に生息するキイジョウロウホトトギスも同じ仲間です。

基本情報

和名:漢字
相模上臈杜鵑草
学名
Tricyrtis ishiiana (Kitagawa & T. Koyama) Ohwi
分類:目
ユリ目 Liliales
分類:科
ユリ科 Liliaceae
分類:属
ホトトギス属 Tricyrtis
分類:種
サガミジョウロウホトトギス T. ishiiana
花期
8月下旬~9月中旬
赤リスト
環境省カテゴリ:絶滅危惧ⅠB類(EN)
神奈川県:絶滅危惧ⅠB類(EN)
分布
神奈川県にある丹沢
分布地
その他

詳細情報

8月29日(丹沢の表尾根)
ホトトギスとは見た目が異なります。
生息地は丹沢の中で幾つかあり、書策新道とその周辺の沢に咲きます。
花の見頃は1~2週間。
葉の痛みが早いです。