山小屋に宿泊すると談話室や同じ相部屋で、または食事席で隣り合った初めましての人と話す機会が多々あります。たいていは同じ趣味である登山の話で盛り上がるのですが、人によって会話の内容が自慢話になってしまうことは、よくあります。過度に一方的に自分の登山経験を話すのではなく、相手の話も聞き、相手をヨイショしながら自分の話もするのは大切です。
また山小屋で暇をすることがなく、持て余してしまうこともあります。私の山小屋での過ごし方も話していきたいと思います。

登山情報交換のつもりが自慢話に

私はオコジョや雷鳥を近くで見なかったか、探している花をどこかで見なかったか登山情報を収集する情報交換の会話は好きです。
けれど、人によっては情報交換のつもりが、「〇〇岳は行く価値がある。あと、●●●山も素晴らしい。毎年行っている。君も行った方が良いよ。」みたいな自慢話になってしまうケースがあります。無意識の内に上下関係を築こうとする時もあります。
「来月は▲▲岳の紅葉が綺麗だから見に行く予定。」や「私は〇〇〇岳に登った時が一番感動しました。あなたはどこの山が良かったですか?」なら良いと思いますが、自分の武勇伝や登山経験を一方的に長々と話して、聞かれてもいないのにアドバイスを永遠と語っている人に山小屋で遭遇するのは、山小屋でのつまらない会話あるあるだと思います。

自慢話に自慢話でマウント

登山者と言うものは「私は〇〇岳に登って、展望が素晴らしかった。」のような話をするのが誰でも大なり小なり好きな生き物です。実際に相手が話している山に私も登った事があると話に参加しやすいし共感しやすいです。その共感が注意しないとマウントになってしまいやすいと思います。
自慢話によって経験値を披露してマウント行為をする中で、「だけど俺は百名山全て登ったけれど、▲▲岳が良かった。」等、他の人から更に自慢話でマウントし合う人を見た事あります。
百名山のうち何座登ったマウントの他に、1つの山に何千回登ったマウントや、過度なここ地元の山で自分の庭アピールのマウントなどなどあります。
ちなみに私の苦手なタイプは、頼んでないし断ってるのに、山小屋や山頂まで引率して来ようとする人で、先に行ってもらうために立ち止まると、引率するために立ち止まって、断っても「遠慮しないで。」と引率を絶対にする人です。写真撮りたいので目の前をずっと引率されながら歩かれるのはストレス溜まります。老若男女の登山者がひっきりなしにすれ違う北アルプスの難易度の低い一般登山道で、遭難すると思われていたのでしょうか。
人によっては駄目っぷり話で盛り上がる事もあります。「直ぐに迷子になっちゃう」とか「標準タイムの2倍は時間かかる」、「登山する度に必ず転ぶ」など色々ありますが、駄目っぷりエピソードを話すと、「私の方が~」ってなってしまったり。どっちがおドジなのか競い合っているのか、慰め合っているのかどうなんでしょう。
謙遜し合うのも適度な感じが良いですよね。周囲で聞いてた人が、その駄目っぷりに真剣に心配してた事がありました。「それ、マジでやばいって!」

私の山小屋での過ごし方

基本的に談話室で登山関係の本を拝借して読んでいる事が多いです。登山情報が欲しい時は本よりもネットの方が最新の情報が手に入ってしまうので、登山関係の本は普段買いません。なので、山小屋で読む登山関係の本はとても面白い本ばかりです。
談話室や相部屋などで初めましての人と会話に参加している時はなるべく聞き役になって、マウントせずに共感の相づちを打つようにしています。