ルート
新年初の登山初めは丹沢です。1ヶ月以上山に登っていないので足は既になまっています。今日の予定は大倉尾根をピストンして塔ノ岳へ向かいます。しかし運動を全くしていなかったので、途中リタイヤも視野にいれてました。
実際はふくらはぎや内ももに肉離れのような痛みと腰痛を伴いながら塔ノ岳の先にある丹沢山まで歩く事になります。
小田急線の渋沢駅からバスに乗って大倉バス停へまずは向かいます。初めて大倉から登山する場合、大倉バス停から大倉登山口までの道が分かりにくい気がします。大倉登山口に到着したら、登り始めます。
今日の天気は晴れで温暖の予報です。2日前に降雪があり、山頂付近は雪が残っているとの事だったので簡易アイゼンとゲイターを持って来ています。
歩き始めて直ぐに汗をかき始めたので1枚脱いで半袖になりました。
見晴茶屋に到着して1分休憩です。何度かここを通過しても、茶屋の中には入ったことがありません。見晴茶屋のブログが停止してから1年以上経過しています。調べてみると週末のみ素泊まり営業しているようです。
勾配のある階段を登り進んでいくと、このなだらかな木道に到着します。ここまで来ると丹沢に来た実感がします。それまではただ林の中にいるような、雑木林の中を歩いているような、何かが違う気がします。標高が上がり、木々の隙間から見える景色や長く続く木道の搭乗で気分に変化があるように思います。
駒止茶屋を通過します。
次第に残雪が登山道に点在するようになってきました。前日に気温が高く晴れてたのですが、日陰で融け残ったのだと思います。
堀山の家に到着です。今まで意識してませんでしたが、ここから富士山が少しだけ見ることが出来ます。
二俣への分岐点もここにあります。私はここを通って二俣へ行く事はなさそうです。堀山の家から二俣経由で大倉へ下山するには遠回りですし、堀山の家から鍋割山へ行くなら二俣経由でなく塔ノ岳経由と思ってしまいます。堀山の家から二俣へ歩く人がいるのか気になります。
大倉尾根名物のひたすら登り階段が始まります。足がバカになってしまう事からバカ尾根と呼ばれてますが、久しぶりの登山で足はどうなってしまうのでしょうか。
まとまった雪が出てくるようになりましたが、登山道に影響はありません。
永遠に登り続けます。
景色が開けた花立山荘直下の階段まで登りつめてきました。既に足が悲鳴あげている登山者には強烈なインパクトを叩き付ける場所です。私の足はまだ大丈夫なようですが、息が上がり始めてます。
花立山荘直下の階段は開放感があるので私はどちらかと好きな場所です。急な勾配と展望がマッチして、楽しくなります。ここが平坦な場所だったら魅力が乏しい気がします。
花立山荘に到着です。ここより下の山小屋は祝日のお客の出入りが少ないイメージですが、ここは山頂でなくてもお客が多いです。夏はかき氷、秋はお汁粉が販売してます。富士山も見えますし、展望があるとここで食べて行こうってなっちゃいますね。
ここから更に雪が増えて雪道を歩く場所がでてきます。踏み跡たっぷり雪も柔らかいのでスリップの危険はなさそうです。
まだまだ足はいくらでも標高を上げて登っていけそうなくらい元気ですが、なぜかふくらはぎに痛みが出るようになりました。スピードを上げたり大股で登ると肉離れしそうな感じの痛みが生じます。今までふくらはぎにこんな痛みが出た事はなかったので、久しぶりの登山による影響だと思います。
空気が澄んでおり大島が綺麗に見えます。冬は寒くて登山をするのに腰が重くなってしまうのですが、空気が澄む日が多いので山に行こうかどうか悩みどころです。前に山に行こうと朝早く出かけたけれど、電車に乗る前に家に引き返してコタツに潜り込んだ事があります。そのまま山には行かずじまいでした。
ここを通過すると金冷シまで直ぐで、塔ノ岳まではあと少しという印象です。
塔ノ岳へ続く最後の木道の階段を登って行きます。一昨日なら霧氷で更に綺麗な登山道だったと思います。
塔ノ岳に到着しました。時刻を確認すると午前10時前です。標準タイムよりも1時間半ほど早く到着してしまったので、これからどうしようか迷います。塔ノ岳でお昼ご飯を食べて下山する予定でしたが、とりあえず朝食にします。
山頂からは富士山が綺麗にみえます。この景色が塔ノ岳の醍醐味です。
丹沢山や蛭ヶ岳がある山々です。蛭ヶ岳へは日帰りは無理ですが、丹沢山なら今から標準タイムで歩いても暗くなる前に大倉へ下山できます。足は痛みはありますが疲労はまだまだ軽いので、丹沢山へ行く事にしました。
丹沢山に行かず、鍋割山へ行って大倉へ降りる事も出来ましたが、何度か鍋割山へ行った事があり、丹沢山は1度しかなかったので、丹沢山にします。
鍋割山から寄に下山すれば、寄で開催されているロウバイまつりを観光する事も出来たのですが、アップダウンを繰り返す登山道で大変なイメージがあります。久しぶりの登山なので乗り気はしませんでした。
塔ノ岳の山頂は球技が出来そうなくらい広く、なのに視界を遮る木々は少ないです。天空の空き地のようです。沢山敷かれた木材同士の間にふかふかの雪が積もって踏み込む度に足首の上くらいまで足が沈みます。
山頂で動かずに休憩していると流石に寒いので、到着した時は半袖でしたが長袖と上着を着ました。
丹沢で人気の表尾根の稜線も綺麗に雪化粧しています。大山も雪がありそうですね。
朝食も食べ終わったので丹沢山へ向かいます。出発して直ぐの所だけが雪が硬くツルツル滑りました。慎重に歩いていたのですが、一度転倒してしまいました。転びそうと思っていた場所で案の定転んだおかげか怪我はありませんでした。
丹沢山の山頂は山小屋がありますが、ここからだと山小屋が見えず、どの山が丹沢山だか分かりません。蛭ヶ岳の山頂にある山小屋は見えるので蛭ヶ岳はすぐ分かります。
今回の登山で残雪量が多いのは塔ノ岳と丹沢山の間にある稜線でした。途中ですれ違う人の中には軽アイゼンを使用している人もいました。
稜線上では富士山の展望が定期的にあります。
シカと他の動物の足跡も雪上に見かけたのですが、今回は動物と出会う事はありませんでした。
目の前に見える谷底は登山地図を見る限りでは、箒杉沢でしょうか。箒杉沢の先にあるユーシン渓谷へ至る玄倉林道は令和4年3月までは通行止めみたいです。玄倉バス停からは行けませんが、通行止めになっていないルートの塔ノ岳からのピストンなら日帰りで秋のユーシンブルーで有名なユーシン渓谷を楽しめそうです。
塔ノ岳では見えなかった宮ヶ瀬湖です。宮ヶ瀬湖の右側にある仏果山の方はまだ歩いた事がないので、いつか行ってみようと思います。丹沢の山々が宮ヶ瀬湖と一緒に良く見える山みたいです。
東京方面の街を見ると、東京スカイツリーも薄っすら見えています。今日なら東京スカイツリーから富士山が見えるかもしれないですね。
丹沢山の山頂が目の前に見えてきました。塔ノ岳から日高と龍ヶ馬場の2つのピークがあったためか、ふくらはぎだけでなく、内ももまで肉離れの様な痛みが出てきます。更には薄々感じていた腰痛もひどくなってきました。
しかし丹沢山まではあと少しなのでこのまま進みます。
丹沢山の山頂に到着です。思ってたよりも早く到着出来ました。塔ノ岳からは登山者の数が大倉尾根を歩いてた時よりも格段に少なかったので静かな稜線歩きが出来ました。前方の人の頭を鑑賞し続ける事もなく、後ろから来る人のスピードを気にする事もなく自分のペースで歩けましたが、せっかちスピードなのが良く分かるタイムでした。
ここからだと肉眼でも蛭ヶ岳の山小屋が見えます。寒い冬には蛭ヶ岳山荘の蛭カレーが食べたくなる丹沢愛好者も多そうです。
山頂の積雪量は意外と多く、ゲイターを履いてなかったら靴の中に雪が入る深さでした。昼ご飯の時間には早いので塔ノ岳へ戻ってから食べようとおもいます。
愛鷹山を覆っていた雲が消えて全体像が見えてきました。
塔ノ岳へ引き返す中、短時間で雪解けが進んでいました。今からゲイター履くのは面倒くさいし、既にズボンは汚れてるし、このまま気にせずに突き進むのみ。
雪深くはないですが、それでも普段雪とは無縁なので雪道は楽しくなりますね。ただ豪雪地帯には住みたくありません。たまーにの雪がちょうど良い。
明日になればきっとこの雪もなくなってしまうかもしれないと思うと、逆に昨日だったらもっと雪を楽しめたと思います。
塔ノ岳付近では木道の整備をしていました。この時期に整備をするのはなかなか大変だと思います。整備があってこその安全な登山が出来、自然の保護にも繋がると思うので、感謝ですね。
塔ノ岳に到着しました。
尊仏山荘でカップラーメンを注文して昼食タイムです。屋内はやっぱり暖かくて居心地が良いです。カップラーメンが350円と他の山よりお値段が安いので、カップラーメンだけならガスバーナーや小さな鍋を背負って登山するよりは買った方がコスパが良い気がします。
体が温まったら大倉へ下山開始です。気が付けば足の痛みはなくなっており元気そのものでした。
山の地平線まで続く木道と地平線の先に広がる下界の景色が見えるこの場所が大倉尾根を下る時に一番楽しくなる場所です。ジェットコースターの急降下が始まる場所に似ていて、その時のドキドキのような気持ち?
雪解けが進んで、登山道が小川になっていました。清流でなく泥水なのがやっかいです。
大倉登山口に到着しました。あっという間の登山でしたが、きっと明日は筋肉痛だと思います。今回の登山は距離が約18㎞で累積標高差は2,003mあったようです。しかし体感だとそんなに累積標高差があったようには思いませんでした。なまった足で累積標高差は2,003mを歩けるとは思えないし、実際はどうなんでしょう。
丹沢山塊はもっと楽なコースもありますし、足を山に慣らすのに最適な場所です。
いつか蛭ヶ岳を日帰りできるようになりたいですが、公共機関しか利用しないので難しそうです。ただ今回の登山で大室山に日帰りで行けそうな気がしてきました。どの山でも16時過ぎには下山し終えていたい性分なのですが、間に合いそう。
大倉バス停から渋沢駅までのバスの本数が多く、バス待ち大行列のようにならないのが凄く便利だと思います。たとえ座席が満杯で立ちっぱなしでも直ぐに終点に到着します。
日程表