日の出前に起床しご来光を待ちます。人の目を気にする必要のない個室だったので、夜間は熟睡できました。大部屋は土日でしたが十分なスペースが確保できたようです。
雲海に浮かぶ山々を見られるのは宿泊特典ですね。
ご来光が見えてきました。
前日はガスっていたため山小屋から横岳を見る事が出来ませんでしたが、今日の朝は大丈夫です。
朝日によって赤く染まった赤岳は八ヶ岳に登ったら見ておきたい景色の1つではないでしょうか。赤岳の頂上にある赤岳頂上山荘では見れないので、山頂に宿泊する良さと山頂の肩に宿泊する良さは別々って事ですね。
雲海から顔を出している北アルプスが見えました。雪に覆われているので、八ヶ岳の雪解けがいかに早いかが分かります。
朝食まで部屋で休憩です。個室は2階建てになっていましたが、窓から景色が見えるのは2階のみとなっていました。1階は窓からブロック塀しか見えないので、景色が風景が見えると解放感があります。
富士山
朝食も夕食と同じバイキングです。久しぶりに食べたミートボールはとても美味しかったです。
食後は赤岳天望荘から赤岳へ向かいます。帰りは赤岳天望荘と横岳の間にある地蔵尾根から下山するため、山頂に行ったらまた赤岳天望荘へ戻ってきます。荷物は山小屋に置いてきました。
急斜面の勾配がとてもきついです。人為的な落石注意の難所との事ですが、大きな石が落ちてくる事はなさそうです。ですが、小さな石が1つ50cmの距離を落ちてくる事は一度ありました。
登ってみると難易度はあまりありません。ゆっくり登れば初心者でも問題なかったです。
昨日赤岳鉱泉からの登山道で見上げた阿弥陀岳を見下ろす位置に来ています。
赤岳頂上山荘に到着しました。急斜面の登山道はここで終了で、山頂までは目の前です。
標高2,899mの赤岳山頂に到着。後1m高かったら2,900m... 2,999mの剱岳も後1m高かったら3,000mだったりと後1m高かったらって山が結構あるのでしょうか。
手前には権現岳、奥には南アルプスが見えます。
赤岳天望荘へ戻ります。昨日縦走した横岳や硫黄岳、その稜線がはっきりと見えています。1日で歩いたとは思えない距離です。
硫黄岳
赤岳天望荘で荷物を背負い、下山します。地蔵が尾根の頂上と中程にある地蔵尾根を下っていきます。この尾根は山小屋職員の通勤路となっており最短で山の麓まで降りる事が出来ますが、言い換えるとそれだけ傾斜が激しい場所になります。
今から向かう行者小屋が眼下に見えています。文三郎尾根で行者小屋に行く事も考えましたが、階段だらけの尾根は足が笑いそうなので選択肢を却下しました。
赤岳山頂でゆっくり眺めを堪能した事もあり、ツアー客の長い行列が地蔵尾根を降りる時間と被ってしまいました。
先を行くか後を行くかとても迷います。先を行けば後から降りてくる長い行列から落石がある危険性があります。後を行けば芋洗い状態で自分のペースをキープできません。迷った挙句、先を行く事にしました。
やっぱり先を行って正解です。風景を堪能できますし、写真を取りながら降りても追いつかれる事はありません。ただ、下に登山客がいる可能性もあるので、落石させないように注意しながら歩きます。
こちらの地蔵は頭に布を巻いていました。尾根は意外と歩きやすく、勾配もきつくありませんでした。
垂直に近い階段もありますが、ぐらぐらせずに安定しています。手すりもあるため不安要素はありませんでした。
勾配が緩やかになると森の中に入ります。ここまで来ると行者小屋まではもうすぐです。
こちらはコイワカガミでしょうか。昨日見たイワカガミと違って花が横向き、また葉にギザギザないのが分かります。
行者小屋に到着しました。昨日知り合った夫婦が文三郎尾根を降りて先にここで休憩しており、しばし雑談する事になりました。
運動した後のアイスは格別です。美濃戸口に下山してからアイスを食べる予定でしたが、我慢できず雑談しながら食べてしまいました。植物油の味がせずに美味しかったです。
時間がまだあったので行者小屋と赤岳鉱泉の間にある中山乗越展望台に行く事にしました。アップダウンはあまりなく気軽に立ち寄れる場所ですが、ここに来る登山者はとても少ないようです。
中山乗越展望台では硫黄岳を除き、横岳や赤岳、阿弥陀岳が良く見えました。
中山乗越展望台から見た赤岳
先程降りてきた地蔵尾根に登山者がいるのが分かります。遠くから見ると危なそうですが、実際は違いました。
行者小屋に戻り無料の水場で水分補給しました。行きは北沢コースを通ったので、帰りは南沢コースを通ります。
南沢コースは水が枯れているコースでした。苔の自然や沢も含むコースではありますが、水量豊かな北沢コースの方が楽しめました。
迷いやすい箇所があるため景色に見とれていると、道を失うかもしれません。
岩がゴロゴロ足元にあるため、とても歩きにくく疲れます。
ギンリュウソウが咲いていました。今まで見てみたかったけれど見たことなかった個性的な植物。葉緑素を持たず光合成しないばかりか、栄養を菌類から得る腐生植物です。驚く事にゴキブリにタネを運んでもらい、まいてもらう事が知られています。
美濃戸へ戻ってきました。美濃戸口までの登山道は、昨日はまったく見かけなかったアブが大量発生しており、数十匹のアブが永遠と後を付いてきて大変でした。
下山後はJ&Nでお風呂と食事を取りました。八ヶ岳山荘でお風呂と食事をしようか迷ったのですが、食事すればお風呂が割引だったのでJ&Nにしました。
入浴後のグリーンカレーです。お味はとても美味で、辛すぎないけれど結構スパイシーでした。野菜は塩が振ってあり、汗をかいた体にはたまりません。鶏肉は柔らかくジューシー。
15:25にバスが出発し、20:00に新宿駅に到着しました。途中、サービスエリアで買った信玄餅アイスをペロリ。
1日目