スコータイ歴史公園の城壁の西北に位置する寺院遺跡です。13世紀に建立されており、寺院名のシー・チュムは「菩提樹の森」の意味があり、スコータイを象徴する「アチャナ仏」が祀られています。
大仏は高さ15m、幅11.3mある仏坐像です。大仏を囲む4方の壁は仏堂であり、各面の幅32m、高さ15mで正方形の形をしています。壁は2重構造でその厚さはおよそ3mです。仏堂の隙間から大仏の顔が覗いているように見える姿が有名です。
大仏の裏と屋根があった部分につながるトンネルがあり、そこには釈迦にまつわる壁画が50点ほど描かれています。かつてトンネル内に入って大仏の声を真似た人がいて、以来「しゃべる大仏の寺院」とも呼ばれたりもしましたが、現在トンネルは立ち入り禁止です。

基本情報

別称
Wat Si Chum
住所
The North Area, Muang Kao, Sukhothai, Thailand
アクセス
スコータイ歴史公園の中心部から徒歩16分。
スコータイ歴史公園は旧市街にあり、新市街からは旧市街を行き来するソンテウで15分30バーツ。
スコータイへは国内線の飛行機またはチェンマイやピッサヌロークからバスで行ける。
営業時間
8:30~17:00
料金
城壁北部のチケットが必要:100バーツ(自転車持ち込み+10バーツ)
観光シーズン
10~2月(乾季かつ冷季)
観光時間
20分
その他
観光手段は歴史公園で自転車レンタルまたはトゥクトゥクがお勧めです。

歴史

修復工事の歴史
1953~1956年にかけて大規模な修復工事が行われた時、朽ち果てていたアチャナ仏や仏堂は石膏と漆喰で復元されています。この大仏は700年以上前に建設されたと想定されています。
保全の研究に関する歴史は1887年から記述されており、1887年に大仏の裏にあったトンネルから碑文が見つかっており、1891年にはトンネルから釈迦の前世(ジャータカ)の肖像が彫られた約50枚の石版が発見されました。
ラーマ6世が王子だったときにスコータイを訪問しています。1966年に仏堂の入口が修復されました。

遺跡

手間が礼拝堂、アチャナ仏がある奥が仏堂です。
レンガで作られた仏堂と礼拝堂には、当時それぞれに屋根があり、大仏を大切に納めていました。
アチャナ仏
綺麗な姿は復元されています。
参拝者が大仏を下から見上げた時、大仏の腫れぼったい目蓋のおかげで、大仏が微笑んだように見えます。
右手の爪に触れて祈ります。
金色に輝く大仏の手は、金箔が貼られています。タイでは参拝者は金箔を貼ることで、徳を積むと言われています。