ワット・プラシーラタナマハタートとは、ピッサヌロークにある仏教寺院で、タイで最も美しい金色の仏像がある事で有名です。
その仏像はマハータンマラーチャー4世が統治した15世紀に鋳造され、アユタヤ王朝のエーカートッサロットが統治した17世紀に仏像に金箔が施されました。仏像はプラプッタチンナラート(チンナラート仏)と称され、その仏坐像は高さ3.5mあります。
この寺院はスコータイの王リタイによって14世紀(1357年)に創建されました。
寺院は螺鈿細工が施された扉をもつ本堂や、高さ36mのクメール様式の仏塔があります。地元では「ワット・ヤイ」として知られており、意味は「大きなお寺」です。

基本情報

別称
Wat Phra Si Rattana Mahathat
วัดพระศรีรัตนมหาธาตุวรมหาวิหาร
ワット・プラシー・ラタナ・マハタート
住所
Phutthabucha Alley, Krung Thep Maha Nakhon, Mueang Phitsanulok District, Phitsanulok, Thailand
アクセス
ピッサヌローク駅から徒歩20分。
営業時間
6:30~187:00
料金
入場料:無料
観光シーズン
10~2月(乾季かつ冷季)
観光時間
40分
その他
ソンテウでピッサヌローク駅から一律60バーツ。駅に値段表があります。

礼拝堂

礼拝堂入口
礼拝堂内部
寺院の敷地に入ると目の前が礼拝堂になっています。入口の左側で靴を脱いで中へ入ります。中にはタイで最も美しい仏像のプラプッタチンナラートがあります。
内部の写真撮影は可能です。現地の人やタイの僧侶も寺院内でお祈りをしながら撮影をしていました。
他にも仏像が祀られています。
実はワット・プラシーラタナマハタートと呼ばれる同名の寺院がシーサッチャナーライやロッブリー等にもあります。

寺院内

塔堂
礼拝堂の背後にはクメール様式の塔堂が立っており、寺院内で一番高い建物になります。
金箔の装飾がない仏像
礼拝堂の横の通路にある仏像
礼拝堂入口の左右から通路が延びており、沢山の仏像を見て回る事ができます。
寺院の一番奥の野外にある仏像
野外にある仏像の裏側
ピッサヌロークはタイの他の街と比べて観光地化されておらず、外国の観光客はあまり見かけず、表記もタイ語のみの場合が多いです。ピッサヌロークにあるこの寺院も例外ではありません。
個性的な仏像
寺院を訪れた僧侶がお祈りをしていました。
小さな仏像ですが、細かい装飾が施されています。

涅槃仏のある建物

涅槃仏
礼拝堂とは繋がっていない場所にあるため、靴を履き、この建物で再度脱ぐ必要があります。建物内には仏像や涅槃仏だけでなく数々の絵画が飾られていました。
一見本物に見える僧侶の人形はタイの寺院でよく見かけます。
ナレースワンがビルマ(現在のミャンマー)と戦う絵
絵画は戦争へ出兵する前に仏像に祈る兵士達の姿(絵1)や、アユタヤ王朝の21代目の王ナレースワンがビルマの将軍を殺害した光景(絵2)、1584年にアユタヤの独立を宣言した時の光景(絵3)など描かれています。
絵1:出兵前
絵2:ビルマの将軍殺害
絵3:アユタヤの独立宣言