今日から本格的に観光が始まります。香港地質公園にある破邊洲へトレッキングする予定ですが、香港地質公園では食料を調達するのは難しいため、昨夜コンビニでおにぎりを購入しました。
朝食をしっかり食べないと今日一日を乗り越えられないため、まずは朝食を食べに地下鉄で尖沙咀駅へ行きました。香港の朝食といえばお粥がメジャーなので、お粥がメインの食堂が沢山あります。洪利粥店茶餐廳でお粥と麺の朝食を頂く事にしました。
お粥と揚げパンの組み合わせは一般的なようで、揚げパンをお粥に浸して食べます。台湾だと豆乳スープに具材として揚げパンが入っていたりします。揚げパンは甘くないので、お味はお粥とケンカせず調和してました。お粥は日本と異なっており、ラードや出汁が強いため濃厚で美味しく感じました。麺も美味しかったので、外れのないお店でした。
食後は地下鉄で鑽石山駅に行った後、92番バスに乗り西貢バスターミナルへ向かいました。日曜や祝日だと乗り換えなしで鑽石山駅から96R番バスで北潭涌へ行けます。94番バスは2階建てになっており、観光用ではないため2階の一番目の前の席が空いてました。
香港名物の屋根なし2階建てのオープントップバスに乗車する予定はなかったため、良い経験でした。
西貢バスターミナルに到着したら94番バスに乗り換え、北潭涌へ向かいました。北潭涌から南へ延びる赤い線はマクリホース・トレイルと呼ばれるハイキングコースになっております。香港の地質を堪能できるコースであるため人気があります。
北潭涌にあるビジターセンターです。外でタクシーが数台停まっているため、破邊洲がある香港地質公園までのマクリホース・トレイルを歩かないで、行きはタクシーに乗る事にしました。行きは歩いて、帰りは疲れているだろうからタクシー乗ろうと最初考えていたのですが、行きに乗って正解でした。帰りはタクシー待ちの行列ができていたため、断念しました。
香港地質公園まではタクシーであっという間です。運転手は日本に旅行した事があり、翌日飛行機に乗って福岡へ旅行する話をしていました。短い間ですが、良い人に当たって良かったです。
一番左に見える島が破邊洲です。実際に歩いて島に上陸する事はできないため、すぐ手前まで軽登山をします。
登山の入り口は奥のテトラポットにあり、そこから登って行ったのですが、正式な登山口は別の場所にあったようです。
六角形の柱状節理の壁があり、大昔に火山活動があった事がうかがえます。日本にも高千穂峡や東尋坊など柱状節理の観光スポットがありますが、ここはここで良さがあります。その良さは、登山をすると分かりました。後でご紹介します。
巨大な柱状節理の壁を目の前にすると自然の偉大さが伝わってきます。自分がネズミのように感じる大きさや、長い年月をかけた浸食、複雑な色合いや模様、それらを手で触れる事で地質に魅せられてしまいます。
破邊洲の断面が見えました。破邊洲は元々島でなく隣の山と繋がっており、波の侵食によって分離されました。
ここの歩道とテトラポットの間が破邊洲へ続く登山道の入り口です。一番最初だけ傾斜がきついため、注意して通過する必要がありましたが、距離が短く簡単なルートのため登山道具は不要でした。
ここから上に上がっていく道がありましたが、高度を上げずに横にトラバースするルートが正しいルートでした。
柱状節理と波の組み合わせは、いつまでも観ていられる景色でした。
目に見える山肌の全てが柱状節理です。結構な規模があります。下の海岸まで下りられそうだったので、帰りに寄ってみる事にしました。
破邊洲がもう目の前に見えています。細い道を通れば到着します。日本人を含め、外国人は見かけませんでした。日本の香港ツアーは街中観光がほとんどなので、まだ海外から見るとマイナーな場所なのでしょうか?
破邊洲に到着しました。グーグルマップで見た景色が今目の前にあります。柱状節理で、島になっていて、スライスしたような薄さで、天辺は植物で覆われて、規模があって、上から見る事ができるアングルである。そんな様々な条件が破邊洲をより魅力的にな撮影スポットにしたように思います。香港で一番行ってみたい場所でした。
広いスペースで昼ごはんを食べた後は、海岸まで下りてみました。斜めに傾いた柱状節理と不揃いな長さが迫力と個性を強いものにしていました。
柱状節理に登って写真撮影ができるインスタ映えスポットになっていました。日本の柱状節理の観光スポットに負けていませんでした。海と地面と空以外は全て柱状節理に囲まれています。
テトラポットがある場所まで戻り、無事に登山終了しました。テトラポット周辺には観光スポットが他にもあります。1つ目は曲がった柱状節理の壁です。
もう1つは波の侵食で海食崖に形成された洞窟(海蝕洞)です。洞窟の中は真っ暗で見えませんでした。
北潭涌からここまでの道はマクリホース・トレイルのステージ1と呼ばれるのですが、ここから更に奥へ行く道はステージ2になっており、時間があるため少し歩いてみる事にしました。
帰りのタクシーは既に待ち行列ができているため、諦めてステージ1を歩いて北潭涌へ戻る事にします。
キャンプができるビーチ、浪茄灣營地が見えました。時間と体力の問題で道を引き返し、北潭涌へ歩いて帰りました。
何組が歩いて帰る観光客がいました。ちなみに、道を通過する空車のタクシーは手を挙げても止まってくれません。北潭涌から来た空車のタクシーは行列待ちを乗せるためで、北潭涌へは連れてってくれませんし、北潭涌へ向かうタクシーは帰りの観光客が乗っています。
名前の分からない鳥を発見。
2時間程かけて北潭涌に到着した後、92番バスで鑽石山駅へ。そこから地下鉄で尖沙咀駅へ行きました。今日の夜はシンフォニー・オブ・ライツの観賞と翡翠拉麺小籠包の尖沙咀店で夕食です。
尖沙咀鐘楼付近でシンフォニー・オブ・ライツを観賞したのですが、1度見れば十分な光の屋外ショーでした。世界最大の光と音のショーとしてギネスブックにも認定されているとの事ですが、毎日見に行くものではなかったです。記念に1度見る分には良かったです。
観賞を終えた後は翡翠拉麺小籠包へ。ここのお店に限らず、どこのお店も混んでいます。お店に限らず道も混んでいます。世界の人口密度ランキングトップ3の常連で、高層住宅や2階建てのバスが必要になるのが良く分かります。
つまり、お店が混んでいるからといって人気があるからなのか、人口密度が高いせいなのか不明という事だと推論しました。色眼鏡なしで食したいと思います。
担々麺は辛すぎず、味も濃すぎずコクを楽しめる料理でした。汗は結構でます。後で店を調べてみると、香港では10店舗以上あるシンガポール発の中華チェーンレストランでした。
メニューを見て食べてみたかったのが、こちらの中華デザートです。小豆飴が入ったもち米の蒸し物なのですが、菊の花びらが散りばめられていて見た目が綺麗です。味は和菓子が好きなら、このデザートも気に入ると思います。蓮の実や金時豆が入っており、控えめな甘さです。
夕飯後はせっかく尖沙咀に来たので、ネイザンロードを少し散策しました。ただ見物するだけではつまらないので、興味を持ったドリンク店で購入してみました。
紅茶の上にトッピングされている白い液体は生クリームではなく、チーズで作ったクリームです。これが絶品でした。塩気と甘みがマッチしており、脂肪分がコクを表現してます。ただ純粋なチーズの味はしなかったので、チーズ風味と捉えるのが正しかったです。
道路に突き出した数々の看板。香港のイメージここにありです。この後、地下鉄でホテルへ帰りました。
ホテル周辺の高層住宅を見ながら、テレビのドキュメンタリーでやっていた香港の所得格差や政治について思い出してました。
明日はフェリーに乗って東平洲へ向かいます。ホテルの最寄り駅、大窩口駅で駅弁が売っていたので、明日それを昼食用に買っていこうと思います。東平洲は一応無人島扱いになっています。