ホーチミンからハノイまでベトナム南北縦断の旅 10日目

ホテルでチェックアウトした後、自転車を借ります。荷物のリュックはホテルのロビーに預けて出かけました。
今日の観光は3つの帝陵です。グエン朝王宮と違い、遠い場所にあるため徒歩では行けません。
今日の天気予報は雨なので、昨日帝陵へ行き、今日グエン朝王宮しようか迷いましたが気合で乗り切る事にしました。
朝食はホテル近くにある庶民的レストランでCháo Luon(うなぎのお粥)を食べました。Luon(うなぎ)がとても柔らかくふわふわしてて美味しかったです。
ベトナムで一番のお気に入り食材かもしれません。
1時間も掛からずにミンマン帝陵の入り口らしい場所に着きました。3つの帝陵の中で一番ホテルから遠い場所にあります。
どうやらカフェの先にミンマン帝陵があるようで、お店の人が「後でコーヒーかお茶を注文してくれたら自転車を見守っておくよ。」と言うので、そのままそこに鍵をかけずに自転車を止めました。ん~どうやら正規の入り口ではなさそう。観光バスが止められる場所もないし。
ミンマン帝陵の城壁伝いに歩いて行くとチケット売り場と正規の入口がありました。
ミンマン帝陵は名前の通り第2代皇帝ミンマン帝(在位1820〜1841)の墓ですが、実際はここに埋葬されておらず埋葬場所は不明のようです。
1840年から3年かけて建設され、ミンマン帝は1841年1月に病が急変し亡くなったため、次代皇帝ティエウチー帝により1843年に完成しました。
ミンマン帝は儒教的思想を持っており、陵墓は中国の陵を参考にしています。拝庭、碑亭、顕徳門、崇恩殿、明楼、陵墓などの建造物が真っすぐな参道の上に配置され、グエン王朝の最盛期を感じさせる構成になっています。
グエン朝王宮と比べて観光客が少なく郊外にあるので、静かな雰囲気と厳かな雰囲気を併せ持っていました。
帰りに入口のカフェでお茶を頼みました。
ただ茶葉が多すぎて苦すぎました。(´Д`;)
カイディン帝陵へは自転車ですぐに着きました。盗難防止のために自転車と一緒に借りたチェーンで自転車をロックします... ... ... ...
... ... ... ... あれ?
ノ( ̄0 ̄;)\Oh!!No!!!!
チェーンの鍵を借りてませんでした。なのにロックしてしまった。お馬鹿全開、焦りも全開。小雨も降り出す始末。今日の15:40には列車に乗らないといけないし。歩いてホテルまで戻るには遠い。カイディン帝陵とトゥドゥック帝陵の観光まだしていないし。
どうしよ... どうしよ...
とりあえず観光しようって事で、良く分からない思考回路でカイディン帝陵を入場します。第12代皇帝カイディン帝(在位1916~1925)の墓で、この金箔を施した青銅のカイディン等身大像の下に遺体が安置されているようです。
う~ん、自転車の事が心配でちゃんと観光出来る状態にあらず。先にホテルへ戻る手段を考え、ホテルへ戻るのがベストでした。今後場数を踏んで正しい選択が出来るようになりたいものです。
フランスによって擁立され皇帝になったカイディン帝はフランスを訪問した際に見た大型建造物の影響を受け、カイディン帝陵はバロック様式になっています。
しかしカイディン帝は無宗教であり派手好きだったため、様々な宗教建築が混在しています。
フエに7つある帝陵の中で一番見応えのある墓だと思います。唯一無二のデザインがとても印象的でした。
観光後はタクシーを帝陵前で拾い、ホテルへ... ... じゃなくて本日最後の観光予定場所のトゥドゥック帝陵へ向かいました。
初乗り料金がハノイよりも高かったですが、背に腹は代えられません。しかもスマホのGPS見てなかったせいか遠回りを少々された気がします。
(T_T)
手前:愈謙榭、奥:謙宮門
トゥドゥック帝陵の入り口に着くといきなりバイクタクシーの勧誘。ホテルがある市街地まで100×1000VNDと言ってきます。遠いから値下げは無理との事です。
タクシーよりは安いので、一応口約束しました。
鳴謙堂
第4代皇帝トゥドゥック帝(在位1847~83)の墓は広大な敷地の中に蓮池や墓、寝殿などがあります。トゥドゥック帝の遺体はどこにあるのかはミンマン帝と同様に不明のようです。
陵墓
トゥドゥック帝の墓である石棺。他にトゥドゥック帝の甥で養子となった7代皇帝キエンフック帝の墓もあります。在位が半年だけだったので、キエンフック帝の帝陵は造られなかったみたいです。
冲謙榭
トゥドゥック帝陵の出口に着いた時に、先程の口約束をどうしようか思案します。バイクタクシーに乗れば確実にホテルへ早くいけます。けれど100×1000VNDは外国人値段であるし。
そこでお財布を2つ鞄から取り出し、71×1000VNDを普段使いのお財布に入れ、残りのお金全てを貴重品用お財布に入れました。お金が100×1000VNDも持っていない作戦を実行。
案の定、出口の外でバイクタクシーが待っており有り金71×1000VNDを財布ごと見せると向こうは諦めたようでした。それでも正規値段より高いよね。
バイクタクシーに乗ってホテルへ行き、オーナー夫婦に事情を説明するとバイクで自転車がある場所まで一緒に行き、自転車のチェーンを壊してもらいました。
自転車でホテルまで戻るとオーナー夫婦がケンカ中でした。妻が夫より強いのはどの国でも一緒のようです。
遅めの昼食はホテル近くの庶民的レストランで食べました。食材を指差しで選び注文したので料理名は不明ですが、たぶんブン・ボー・フエだと思います。
ベトナム統一鉄道に乗車するためにフエ駅へ行きました。ドンホイまでシート席で値段は113×1000VNDでした。
ピカピカではない車体が情緒あります。(※ディスっている訳ではありません。)
頭の中では「世界の車窓」のテーマ曲が鳴っています。
♪~♪ d(⌒o⌒)b♪~♪
車窓は窓がとても汚れているため写真を撮るには向いていませんでしたが、夕暮れの田園が心をしみじみさせます。p(´⌒`。q)グスン
ドンホイ駅に到着し、近くの庶民的レストランでVietnamese Noodlesの夕食。メニューが全て英語で値段も少し高めでした。
お店の人が、こちらの明日の予定が決まっていない事を知るとツアーパンフレットを持ってきて営業を始めました。パラダイスケイブ、フォンニャ洞窟、ダークケイブの2つを行くツアーです。一応宿泊するホテルで予約しようと考えていたので、ここで契約せずにホテルへ向かいます。
ホテルで到着しツアーを尋ねると先程のツアーと値段や内容は変わらないようでした。水着や防水カメラを持っていないので、ダークケイブは断念しパラダイスケイブとフォンニャ洞窟へ行くツアーを申し込みました。
ホテルは家族経営しているようで、3人家族の1人のみ英語が出来るようでした。なので、スマホのグーグル先生による翻訳が役に立ちました。
1人部屋は気が楽で良いね。シャワーの温度も温すぎる事もなく良かったです。フエと異なり窓もあります。
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