ホーチミンを出発したスリーピングバスは日付を跨ぎ、午前1時前にムイネーにあるシンツーリスト(TheSinhTourist)に到着しました。
外には待ってましたとばかりにバイクタクシーが沢山待ち構えています。今日泊まるホテルはシンツーリストから遠くないため、バイクタクシーを無視して歩きます。
うおっ!暗闇の中から鎖に繋がれた犬に少し追い掛けられました。番犬みたいですね。噛まれたら狂犬病の心配が...
そんなどんくさい私を見てなのか、一台のバイクが私に狙いを定めしつこく付きまとってきます。しぶしぶホテルの住所を見せると、ここから5km離れた場所だよ。100でどう?って言うではないですか。
滅茶苦茶焦りました。5km?そうなの?昨日や一昨日泊まったホテルの位置がグーグルマップで微妙にずれてて見つけるの苦労したし...
100って100×1000VNDってことだよね?幾らだろう...真っ暗でホテル見つからなかったらどうしよう...
そんな私はしぶしぶバイクタクシーに乗り込みました。走り出す事5秒、私は泊まるホテルを見つけ、慌てて運転手にバイクを止めるように急かしました。危ない所でした。100×1000VND支払って、泊まるホテルから5km離れた見知らぬ場所に連れていかれる所でした。しかも暗闇の中で。危機一髪でお金も搾取されずに無事にホテルに到着しました。
このホテルは2連泊します。1泊1000円ちょっとで、なんと初めての1人部屋♪シャワーの温度はぬるめで、温かくなるのに時間を要しました。
朝になり、朝ごはんを食べに行きました。シンツーリストの目の前にあるレストランで、バインミーを注文。ここは、色んな種類のバインミーがあり、色んな料理もありました。
シンツーリストでタク山(Ta Cu Mountain)とポー・ハイ遺跡に行くツアーを予約していたのですが、出発時間30分前になっても催行人数が集まらず、催行しないと受付で言われてしまいました。
最小催行人数の5人分のお金を払うなら私1人でも催行するようです。
ポー・ハイ遺跡を凄く楽しみにしていたため、ショックは隠せません。臨機応変がきかない頭でどうするか考えていると、すぐ側にレンタル自転車を見つけました。午後1時まで借りる契約で20000VNDでした。
自転車でポー・ハイ遺跡へ向かいます。坂道を上ると自転車がいつ壊れるか分からない感覚がペダルを漕ぐ足から伝わってきます。
海岸沿いを通過すると、Bai Da Ong Dia Beachで漁師がたらいの様な乗り物に乗って漁をしていました。ここで時間を費やさず、ポー・ハイ遺跡へ引き続き向かいます。
ポー・ハイ遺跡には出発してから1時間掛からない位で到着しました。距離的にタク山へは行けないようです。
風化したレンガが古い歴史を感じされてくれています。チャンパ王国の聖域として建立された1000年以上の歴史を持つ遺跡の面影が残っているでしょうか。
こちらがポー・ハイ遺跡のメインになります。って、えええ~!この新品ピカピカのレンガにびっくりしました。歴史を後世に残すための修復によって、歴史を全く感じさせず、レプリカ感が漂う建造物に成り果てていました。
1000年以上も昔、建築された当初もこんな新品ピカピカだったのだろうと、自分に言い聞かせました。
遺跡を後にする時に団体の観光客とすれ違いました。もしかして現地ツアーでしょうか。今思えば、旅行会社はシンツーリストだけではないですね。きっとタク山へも行く事でしょう。
来た道を戻り、Bai Da Ong Dia Beachで少しばかりの休憩。サーファーが多いです。海に入らない私はこの後どうしようかと考えを巡らせます。
午後にもシンツーリストのジープツアーにも申し込んであり、そちらは午後2時にホテルにてピックアップすると今朝言われていました。まだまだ時間があるので、妖精の渓流に向かう事にしました。
妖精の渓流に到着し、ビーチサンダルで渓流の上流に向かって観光します。なんだか妖精と言うよりも、人混みの渓流と呼べる程、人が多かったです。
けれど、観光客だらけなのも頷ける程の絶景です。別の惑星に来たような感覚です。今回のベトナム横断旅の中で上位に入る程オススメしたい観光地です。
渓流の足場は砂なので、観光客は裸足で歩いています。私も途中でビーチサンダルを脱ぎました。渓流の最上流には滝がありました。滝周辺の足元は岩場なのでビーチサンダル必須です。また水位が深い場所もありました。
渓流を折り返した時に、立ち寄った無料の動物園(Vita Garden Mini-Zoo)にはワニやサルなどがいました。
時間がお昼時なので、観光客の数は大幅に減っています。砂の山を登ると渓流の規模が良く分かります。
お腹が減ったので、妖精の渓流を後にし、自転車を返却しました。
お昼ご飯は朝バインミーを注文したお店で頼みました。汁なし麺です。イカやナッツが入ったソースがとても美味しいのですが、ちょっと辛すぎました。この1杯だけで結構ボリュームあります。
食事も終え、ホテルでシンツーリストのジープツアーを待っていると、ジープでお迎えが来ました。プライベートツアーでお値段が高めですが、二つの砂丘に行くツアーがこれしかなかったので、これを選びました。(他の旅行会社はどうなのかは不明ですが、砂丘に大型バスを見かけませんでした。)
プライベートと言うだけあって、ガイド1人私1人でのツアーです。最初に妖精の渓流で40分の自由散策なのですが、午前中に既に観光してきたので、パスしました。ちなみに奥にある滝まで行くなら往復40分では行けません。
次に、ムイネービーチで写真撮影です。午前中に行ったBai Da Ong Dia Beachとは異なり、異国感漂う多くの漁船がとても絵になります。
お次は白い砂丘です。
始終ジープ移動の中、車道で家畜の大移動に出くわしました。
赤い砂丘では甘い豆腐やドリンクの売り子が沢山歩いてます。甘い豆腐は優しい甘さで美味しかったです。
また観光客も砂丘を埋め尽くす程いました。
人の足跡がない場所は風で描かれた砂模様がとても綺麗です。砂丘出発の時間が午後5時なのですが、残念ながら夕陽を見るには早かったです。
ホテルに戻り、ツアーは終了。夕食はBiBoで焼いたエビや、シジミサイズの牡蠣の子どもが沢山入った炒め物を食べました。お値段は結構お高めです。
ホテルに戻って本日は終了です。ムイネーの主要観光地はほぼ行ったと思うので、明日はダラットへ向かいます。